ボブの血を受け継いだ2人のマーリーによるニュー・アルバムが揃い踏み!!
ボブ・マーリー没後30周年──そんなメモリアル・イヤーに、カリスマの実息2人がニュー・アルバムを立て続けに発表したのだが、これがそれぞれにムードの異なる作品となった。まず、スティーヴン・マーリー『Revelation Part 1: The Root Of Life』は実に〈ヘヴィー〉な一枚に。マーリー家随一の色男(!?)ダミアンと先日10年の刑期が決定したブジュ・バントンを迎えた“Jah Army”や、まるで父親が憑依したかの如き歌声にドキッとさせられる“False Friends”など、ルーツ・ロック・レゲエとダンスホールを繋ぐ骨太な仕上がりとなっている。
一方、〈サマソニ〉への出演も決定したジギー・マーリー『Wild And Free』を一言で表現するならば、ずばり〈ライト〉。ダリル・ジョーンズやヘヴィDをゲストに招き、ギター・ロック風のオーガニックなサウンドを終始展開している。ちなみに、スティーヴンは歌い手としてのみならずプロデューサーとしても高い評価を受けているが(当然、今回もセルフ・プロデュース!)、ジギーも負けじと(!?)最近アメコミ風のマンガ(タイトルは「マリファナマン」!)を発表してマルチぶりを開陳。やはりボブの遺伝子はハンパない。