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ひよこNo.34 TADZIO

連載
ROCKひよこ組
公開
2011/08/04   18:32
更新
2011/08/04   18:32
ソース
bounce 331号 (2011年4月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

TADZIO_A1

 

みなさ〜ん、コ〜ンニチハ〜☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉の担任、タマコです! ようやくあったかくなってきて、タマコが大好物の薄着シーズンがキタ! ぽぽぽぽ〜ん! さて、今回のひよこちゃんは、リーダー(ギター/ヴォーカル)と部長(ドラムス/ヴォーカル)から成る2人組・TADZIOです。カワイイでしょ? でも、キレイなバラには棘があるって言うよね〜。今回リリースされる初作『TADZIO』(Pヴァイン)は、ガレージ〜パンク〜DCハードコア、またグランジっぽい感じも横断した、〈爆音でぜひ!〉と言いたいサウンド。雰囲気は結構トラッシーなのですが、いわゆるあふりらんぽあたりのスカムな感覚とは違うかなと。一見(聴?)キュートなヴォーカルと凶暴な音という対比も魅力——ということで、以下、普段男子ばかり相手にして浮かれているタマコ、女の子への対応にビビりまくりの記録です。

——さ、昨年結成ということだけど、そ、そのいきさつは?

2人「何となくスタジオに入って、楽しく結成。特にヴィジョンもなく」

——そ、そっか……。え、影響を受けたアーティストっている?

リーダー「影響を受けた人はいないけど、素敵だなと思うギタリストはウェイン・クレイマーやカート・コバーン、サン・ハウス」

部長「エスプレンドー・ジオメトリコとRiow Araiが好きです。ドラマーで好きなのはマニ・ノイマイヤー」

——ほ〜……サン・ハウス……し、渋いね。そ、それにしてもアルバムはめちゃめちゃカ、カッコイイね。作るにあたって意識したことは……ってあった?

2人「出来た結果がこれなので特に意識してないです。楽しかったので良かったです」

——そ、そっか……。歌詞もすごくストレートで気持ちいいくらい辛辣な言葉も並んでたりするよね。

2人「実話をきっかけにして。嘘は言わないよ」

——い、いいね。わ、わかる気がするよ……〈ブス!〉とかね……スミマセン。では、作品が完成しての感想をどうぞ……。

2人「嬉しいです」

あ、ありがとうございました……(冷汗)。とにかく、TADZIOがクールだってことは100%間違いないから聴こう! では☆

 

ひよこ組のおともだち

 

the cabs 『一番はじめの出来事』 残響

冒頭のポスト・ハードコアな感じが9mmっぽい音だなと思ったり、ちょっとマス・ロック風味でエモい歌ものではPeople In The Boxっぽいな(特に歌!)と思ったり……。つまり残響の申し子、残響以外考えられない(しつこい)3人組です。

KEBAB JOHNSON 『manga』 INVISIBLE MA-NNERS

高円寺とか阿佐ヶ谷とか中野に住んでそう。カフェじゃなくって〈喫茶店〉って感じ(しつこい)の3人組。フォーキーな佇まいのなかに、ヒップホップやファンクのエッセンスも交えちゃう感じがユニークでお気に入りです。

 

Mop of Head_J

Mop of Head 『Mop of Head E.P.』 YOUTH

人力ダンス・ミュージック・バンドのタワレコ店舗限定EP。こちらはインストですが、BOOM BOOM SATELLITESとかDJ BAKU HYBRID DHARUMA BANDあたりの音に近いものがありますね。ハードコア度は少なめながら昂揚度高め。

burrrn 『blaze down his way like the space show』rrr

〈BURRN!〉じゃないよ! Rがひとつ多いし小文字だよ! しかもシューゲイザー・バンドだよ!——ノイズのなかに浮かぶラヴリーなポップ性が耳触り良く、ちょっとソニック・ユースを思わせるオルタナ感もあります。