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ひよこNo.35 THEラブ人間

連載
ROCKひよこ組
公開
2011/08/15   18:01
ソース
bounce 332号 (2011年5月25日発行)
テキスト
文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

THEラヴ人間_A

 

みなさ〜ん、コ〜ンニチハ〜☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです! 〈ちょっくら出張編〉ということで、今回はこちらからお届けしますね。さて、今回のひよこちゃんは、ファースト・シングル『砂男・東京』(PTA/SOLID BOND)をリリースした5人組、THEラブ人間です! ここ最近だいぶ話題のバンドなんですよ! すでに自主制作で2枚のEPを発表していて、昨年はなんと〈サマソニ〉にも出演。ということで、待ちに待った全国流通盤!なわけです。

ヴァイオリンやキーボードがイイ味出してる、フォーキーだったりカントリーチックだったりするダイナミックでありながら繊細なサウンドが特徴。時にポエトリー・リーディングな調子になるヴォーカルもおもしろいです。でもこの子たちの魅力はやっぱり、目力強めな金田康平(ヴォーカル)くんによるリリックでしょうか〜。〈恋愛至上主義楽団〉とみずから語るラブ人間ですから、基本はすべてラヴソング。リリックはすべて金田くんの実体験に基づいているらしいです。でもただリアルな色恋ネタじゃなく、言葉のひとつひとつにすごく〈漲るもの〉があるんですよね〜。サンボマスターのように拳を突き上げたくなる感覚とは違う、ジワジワと聴き手を鼓舞する感じ……というか。それは今回のシングルにももちろんあります。そして、またここに新たな“東京”という名の名曲が誕生したことは、タマコ的にちょっと感慨深い。これから絶対キますよ、THEラブ人間。お聴き逃しなく! では、また☆

 

ひよこ組のおともだち

 

WEATHER SPOON 『MIDWEEK』 EPSTEIN

〈歌モノMONO〉といった感じの、静かでメランコリックでフォーキーなサウンドが魅力の4人組。時に轟音を忍ばせてきたりするところとか、なぜかキャッチーなギター・ロック曲があったりするのにも心を掴まれます。ピアニカの使い方がイイ!

yaneka 『all in the air』 dive in!

ヨーロッパ各国で活動するフランス在住の姉弟ユニット。ベタですがカイトとかレディオヘッドあたりと共振する、深海を思わせるゆったりとして神秘的なサウンドで、何よりヴォーカルのお姉さんによる独特のヴィブラートにはゾクゾクします、怖くて……。

YDESTROYDE 『SYNZOSIZER』 INVADER MAMA

タマコ、やっぱりこういう関西ノリが好き! 今年の〈SXSW〉にも出演した永井心臓のソロ・プロジェクトで、シンセサイザー、いや〈SYNZOSIZER〉を中心に暴力的な打ち込みバンド・サウンドで聴かせる、下世話エレクトロニック・パンク!