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第34回──ヤング・ジェネレーション

連載
OSHIETAL
公開
2011/08/17   00:00
ソース
bounce 335号 (2011年8月25日発行)
テキスト
文/山口コージー


OSHIETAL_A修正



残暑に負けないアツさでお届けする鋼鉄連載〈OSHIETAL〉、今月は注目の若手2組の新作をオシエタル! まずはマイアミより彗星の如く現れ、瞬時にメタラーの心を鷲掴みにしたブラック・タイドから。80sメタルを彷彿とさせるコール&レスポンス型様式美が素晴らしい2008年作『Light From Above』でのデビュー直後に、(当時)平均年齢17歳という若さでメタリカやアイアン・メイデンなどの前座を務め、〈LOUD PARK〉にも参戦。そんな彼らの約3年ぶりとなるセカンド・アルバム『Post Mortem』は、前作で聴かせた〈王道路線〉をしっかり受け継ぎつつ、そこにテクニカルな演奏も加えた成長著しい一枚となっている。また、兄貴分であるブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインのマット・タッグが参加しているのも見逃せないぞ!

続いて紹介するのは、ケンブリッジから登場した18歳の5人組、トリートメントのファースト・アルバム『This Might Hurt』だ。スティーヴ・ハリス(アイアン・メイデン)所有のスタジオでレコーディングされたという本作は、デフ・レパードやUFOばりの哀愁味を、エ アロスミスやガンズ・アンド・ローゼズを思わせるリフ押しのサウンドで聴かせてくれるのだから、たまらないじゃないか! 〈ロックンロール・マシーン〉なんて異名も納得である! この2組、オッサンからキッズまで世代を問わず支持されているとのことで……本当にイイ時代だな (しみじみ)。つまりは、ブラック・タイドとトリートメントをチェックせずしてメタルをカタルべからずなのだ!