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JOSS STONE

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NEW OPUSコラム
公開
2011/08/31   16:42
更新
2011/08/31   16:43
ソース
bounce 335号 (2011年8月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次

 

真のファースト・アルバム(?)でいよいよ独り立ち!

 

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前作『Colour Me Free!』(2009年)でEMIとの確執を表面化させて独立、今年に入ってからはミック・ジャガー+デイヴ・スチュワート+ダミアン・マーリー+AR・ラフマンとのスーパー・ヘヴィーも始動させているジョス・ストーンが、自主レーベルの第1弾として新作『LP1』をリリースした。まるでファースト・アルバムのような表題は、かつて3作目を『Introducing Joss Stone』と題して心機一転を図っていた彼女らしい決意表明と解釈することもできるだろう。ナッシュヴィル録音となる今回は先述のデイヴ(2004年のサントラ『Alfie』からの仲でもある)と全編を共同制作し、カントリー〜フォーク調のシンプルなサウンドで持ち前の歌心を発揮。ニューオーリンズやスタックス的な意匠も、言ってしまえばグラミー好みな全体の雰囲気を強固にしている。そうしたロック・ファンの好むタイプの〈ソウル〉感は初作『Soul Sessions』を思い出させるものでもあり、つまりは原点回帰したジョスの本質が堪能できる一枚ということだ。

 

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