錆びないセンスと審美眼に貫かれた、最高傑作たるミックスCDとコンピが連続でリリース!
DJもキャリアを積むと自身の音楽性を成熟させる道へと舵取りする場合が多いが、ジャイルズ・ピーターソンは例外だろう。何しろダブステップやビート・シーンに限らず、自身の好奇心の赴くまま、未開の地へと突き進んでいく近年の姿は惚れ惚れさせられる。そんな男に相応しい舞台として今回選ばれたのがミニストリー・オブ・サウンドの看板シリーズ〈Masterpiece〉だ。
3枚組で登場した『Masterpiece Created By Gilles Peterson』はそれぞれのディスクに〈Dusk〉〈Dawn〉〈Twilight〉という3通りの時間帯を設定。ジャンルや年代を超越してミックスするその手捌きたるや溜息が漏れるほどで、〈Dusk〉なら、スクーバ〜ビョーン・トシュケ〜コード9〜ブッゲ・ヴェッセルトフト&ヘンリック・シュワルツがひとつの流れに登場するといった具合だ。
一方、彼自身もブランズウッドをプラットフォームに新しい音を日々発信している。多様なビートが彩る最新コンピ『Brownswood Bubblers Seven』では、ベースメント・ジャックスのサイモン・ラトクリフによる、ハドソン・モホークばりに煌びやかなソロ曲に注目!
▼文中に登場した作品。
ジャイルズ・ピーターソン選曲のコンピ『Masterpiece Created By Gilles Peterson』(Ministry Of Sound/MUSIC 4 YOUR LEGS)、ブラウンズウッドのコンピ『Brownswood Bubblers Seven』(Brownswood/BEAT)