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ひよこNo.37 AWAYOKUBA

連載
ROCKひよこ組
公開
2011/09/03   00:00
ソース
bounce 334号 (2011年7月25日発行号)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ


タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!



AWAYOKUBA_A



みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉の担任、タマコです! 毎日アチィですね~。タマコの最近のお楽しみは、お風呂上がりにドロッドロに溶かしたアイスを食べること。韓国ドラマを観ながらね☆ ということで今回のひよこちゃんは、大阪の暴れん坊(なんとなく)AWAYOKUBA!! 昨年の夏に〈SUNSET〉や〈音魂〉などにも出演している強者4人組ですが、このたびついに『AWAYOKUBA』(DEAD HEAD)でCDデビューを果たします。ファンクやサーフ・ロック、アフロビートなどさまざまなサウンドをあわよくば匂わせながら、それらをより聴きやすくポップに鳴らしちゃってるバンドなんですよ!

「そう言ってもらえるとすごく嬉しいです。そこまで意識はしていないですが、言ってもらったような音楽と同時にポップな音楽も好きだったのでこういうアルバムができたと思います。そもそも、ブラック・ミュージックやルーツ・ミュージックをオシャレな感じじゃなくてガチャガチャ演奏したいと思ってやりはじめたので。古臭いけど新しいような感じがイメージとしてありました。いろんな音楽に影響を受けていますが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやダニー・ハサウェイ、Gラヴ、SUPER BUTTER DOGやウルフルズあたりは特に」(カマチュー、ギター/ヴォーカル:以下同)。

うぉ~確かにそのあたりはドンピシャ! こういった要素があわよくば配合されていますな。初のレコーディングは大変だった?

「ゆったり時間をかけて制作したのですが、初めてのことだらけだったので試行錯誤しながら作っていきました。すでにライヴで演っている曲も多くて、レコーディングをしているといままでうやむやにしてきたことが明るみになったり……。やりたいことに芯を持っていないといけないなと思いました。でも今回は勢いやライヴっぽさを大事にしたかったので、僕らなりの空気感が感じ取れるものにできて嬉しいです」。

にゃるほど。ユルユルかつゴキゲンで楽しげなムードはかなり伝わってきますよ! 「これからもっとAWAYO-KUBAらしさを追求して、注目されるライヴ・バンドになりたい」と堅実なこともおっしゃっていますが、少年よあわよくば大志を抱け!――全部〈あわよくば〉の使い方間違ってたけどまた次回☆



ひよこ組のおともだち



キドリキドリ 『El Primelo』 Polka Dot

なんだかイイ匂いのする名前ですね(なんとなく)。どうキドってるのかしら?……クンクン。2000年代初頭のロックンロール・リヴァイヴァルな匂いがします。オリジナルじゃなくリヴァイヴァル、のリヴァイヴァルの匂いが……クンクン。

 

thai kick murph 『DELTAATTACK』 nuemann

タイのバンドかと思ったら日本人でした。タイ人がタイ付けませんよね☆ 東京カランコロン周りで活動している子たちで、男女2:2の4人組。ふくろうずを思わせる佇まいですが、この脱力気味揺らぎ系女子ヴォーカルがすごくイイ。

 

Pasteur 『5/0wΣave』 sleepwell

パスツールという5人組インスト軍団の〈スロウウェイヴ〉という作品。難しいですね。サウンドも一筋縄では行かず、アンビエントとマス・ロックを異物感ありまくりで融合させたりなど大胆な展開に(°д°;;)。マーズ・ヴォルタが好きな人に!

 

Solid Afro 『Mexican Zombie』 Little Lost

ポップなメロに電子音も交えた夢見心地なサウンドはスーパーカーを思わせたり(男女ツイン・ヴォーカルだし)、力の抜けたサイケ感はUSインディーのナウな面々にも通じます。ところで、ヴォーカル男子はわざと音外してるの!?