タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!
みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです! 最近の流行りは球場へビールを呑みに行くこと(野球観戦はおまけ☆)! ということで今回のひよこちゃんは、ファースト・ミニ・アルバム『Twilight』(Pヴァイン)をリリースする5人組、LOVE ME TENDERです!
「日本に遊びに来ていたブラジル在住の友達が帰国するということで送別会があったんですね。その時に、〈セッションして〉と集められたのが僕とマキちゃん(MAKI999、ドラムス/ヴォーカル)とARATAくん(ギター)。いきなり7時間くらいジャムったのですが、楽しかった。それで結成に至ったんです。その後壮太くん(高木壮太、キーボード)とACKKYくん(サックス)が入りました」(TEPPEI、ベース:以下同)。
ここで気付きました。この子たち全然ひよこじゃない! 特に後から加入した2人(わからない人は自習)!――とにかく気を取り直して(汗)、この子……たちはAORに通じるアーバンでスムースなサウンドをベースにジャム・バンド風の宇宙行きなアンサンブルを披露したり、相対性理論をロマンティックにしたようなポップソングに仕立てたりといろいろ遊んでいらっしゃる。
「結成して1年くらいはフリー・セッションしかしていなかったのですが、マキちゃんが歌うようになって、曲を作りはじめてから方向性が見えてきたように思います。ソウル~AOR~フュージョンからは影響を受けていますが、それをそのままできない。テクニカルなバンドではないうえに、ひねくれてるし。曲作りに際しては〈オリジナリティー〉と〈ポップ〉を意識しています」。
そんなバンドのいまを形作った曲が、靄のかかった深い森で呪文を唱えるような“シャーマン青春サイケ”。
「結成当初にバー・カウンターで出来た曲です。何を話していたかは忘れましたが、気付いたらこの3つの言葉を連呼してて、そばに楽器があったのでコードを付けました。世界観から言葉が生まれて曲になったので、いちばん僕らっぽさが出てると思います」。
それはなんて青春! 今後の野望も教えてください!
「国内外問わず、ライヴがしたいです。最終的には保育園ツアーとか老人ホームツアーができたら成功かと」。
老若男女ウェルカムだよね! ではまた次回~☆
ひよこ組のおともだち
忘れらんねえよ 『CからはじまるABC』 バップ
ファニーなバンド名には慣れっこですが、これはもはや名詞じゃないし、〈Cからはじまる〉って言ってるそばから始めてないとか自由すぎ! ともかく、童貞が売り(!?)の男子3人で、銀杏BOYZ的な熱(暑)い青春ノリがニヤつかせます。
宇宙人 『アメーバダンス/あこがれのネクタイ』 PERFECT
まさに相対性理論以降! ほぼライヴ経験のないなかで発掘された逸材のシングルで、秋にアルバムも予定されています。無気力系女子ヴォーカル+リズム命のグルーヴィーでスカスカな音からは、センスの良いオサレ感が!
miila and the geeks 『New Age』 Niw!
歪みまくったギターにアガる、クールなガレージ・ロック! 今年の〈SXSW〉にも参加し、USツアーも経験済みの女子2×男子1の3人組です。無愛想でダウナーでセクシーなmiilaちゃんのヴォーカルにフリーキーなサックスもイイ感じ。
ボナンザグラム 『グラムロック』 AVOCADO
声だけ聴いたら女の子かと思っちゃうほど中性的な優しい声のヴォーカリストを擁するバンド。とてもストレートでトゲのない清々しいギター・ロックを奏でているので、グラム・ロックな要素は皆無――アレレ? さては中性的ってところ?