でんぱ組.incのみんなが普段勤務しているのは、ライヴステージを兼備したバーであり、カルチャー発信源として知られる秋葉原ディアステージ。アニメや萌え文化に端を発するマナーやスラングは一般に浸透しているものも多い昨今、とはいえ、例えば同店からメジャーの舞台へと踏み出した黒崎真音の新作を聴いてみれば、旧式メディアの伝え方によって硬直化されたいわゆるアキバ的/ヲタ的なイメージが一面的なものだと気付けるかもしれません(kzのダブステップとか普通にやってるし!)。で、ディアステと同系列のDJバーで夢眠ねむ(DJねむきゅん)もプレイするMOGRAは、さらなる文化の交差地点。なかでも〈ピカチュ〉はMUROや☆Taku Takahashiらを召還し、リスナーや音楽そのもののクロスオーヴァーも実践する最先端のパーティーとして話題を広げています。そこにも参戦したTeddyLoidやtofubeatsのサウンドにも思うことですが、旧式のOSで凝り固まっていたら、新しいフレッシュな音の電波をキャッチし損ねるかもしれませんよ~。
▼関連盤を紹介。
左から、夢眠ねむと古川未鈴のソロ曲も収めた2011年のコンピ『リアル系アイドル図鑑』(メディアファクトリー)、黒崎真音の2011年作『Butterfly Effect』(ジェネオン・ユニバーサル)、TeddyLoidを擁するgalaxias!の2011年作『galaxias!』(ユニバーサル)、2011年のコンピ『ITOKYO~FOR ANIME MUSIC LOVERS~』(クラウン)