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(第1回)LinQって何ですか?

それぞれの〈夢〉を叶えるために

連載
LinQにQつのQuestion!
公開
2012/02/29   18:00
更新
2012/02/29   18:00
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インタヴュー・文/出嶌孝次


それぞれの〈夢〉を叶えるために



LinQ_Lady_A



Q. そもそもLinQというグループ名は、誰がどのように思いついたのですか?

「リーダーの上原あさみが考案しました。ゆずさんの“栄光の架橋”をカラオケで歌ってる時に、〈架け橋〉って言葉を英語で調べて〈LINK〉って思いついたらしいです。その案から、もじって覚えやすいようにKをQに変えたり、〈九州を元気に! 福岡をもっと明るく!〉っていう想いが溢れてきて、〈Love in 九州〉の略となっていきました」


Q. 上原あさみさんは、どんなリーダーですか?

「上原をリーダーにすることはオーディションの時点で決めていました。彼女は、本当に馬鹿が付くくらいの努力家で真面目で素直なんです。あと、圧倒的に打たれ強い(笑)。リーダーとしてのカリスマ性も、タレントとしての圧倒的な才能も彼女にはないと思います。でも、彼女はメンバーに誰よりも慕われているんです。まず、そもそもオーディションの時点で1人だけ合格していて、なおかつリーダーだと決まっていたら、メンバー内である程度のアレルギー反応が出るであろうことは予想していました。それを払拭するためには、他のメンバーに認められるしかないんです。彼女は、カリスマ性や圧倒的な才能で認められたんではなくて、本当にすごい仕事量と努力でメンバーからの信頼を自分の力で勝ち取りました。上原はデビュー前からいまでも、衣装の打ち合わせから、メンバーの出欠やスケジュール管理まで、本当に自分のレッスンができないぐらい、運営サイドがやるべき仕事をこなしています。その後で、自分のレッスンを夜中まで残って1人でやるんです。仕事も慣れない仕事ばかりだから人一倍時間がかかるし、思った結果が出るまでやり続けるんです。できないことを自分自身で理解しているから、仕事量でカバーする。素直に黙々と言われたことをやり続けるんです。メンバーもそういった姿を見ているから、少しでもリーダーの仕事を減らそうとするし、信頼しているからリーダーの言うことならって話を聞くんじゃないかなって思います。いろんなグループに素晴らしいリーダーはいますけど、上原のやってることは、リーダーというよりプレイング・マネージャーです(笑)」


Q. 2期メンも加入してグループは拡大していますが、運営サイドが〈LinQメンバーにもっとも必要だと思う条件〉とは何ですか?

「LinQメンバーにもっとも必要な条件は……〈やる気〉って言いたいところですけど、セルフ・プロデュース力ですかね。33人もメンバーがいるなかで、個々を売り出す立場から言えば、個性の際立ったメンバーからどうしてもアプローチしてしまう。だから、それぞれが特技や特色を持ってほしいし、アピールしてほしい。僕らは彼女たちの才能を開花させてあげたいって思うし、彼女たちは自分の目標に向かって突き進んでほしい。そんな関係がLinQの〈架け橋〉の条件です」


Q. 公演を中心にして作品の一般流通がないアイドルも多いですが、最初からコンスタントなCDリリースは想定していたのですか?

「CDは最初からリリースするつもりでした。さっきもお話したように、もともとLinQは九州・福岡のPR隊ということコンセプトで始めています。そこで、九州や福岡にはこれだけ素晴らしい才能を持ったクリエイターがいるんだということを知ってもらいたいという思いがありました。現在までは、LinQの楽曲、振り付け、映像、衣装デザインなど、すべての面において九州出身のクリエイターの方々にお願いしています。もともと無茶なことを頼んでるんで、何とか形にしてお礼がしたくて……そのわかりやすい形がCDかな?と。だから、いままで出したCDはすべてクレジットの欄に関わってくれている方々の名前を載せています。毎回、増えていってどんどん文字は小さくなっていきますけど(笑)。九州の何もないところから、自分たちが関わって作り上げているLinQという作品が少しずつでも広まって、よりたくさんの人たちの手元に残って、よりたくさんの人たちの目に留まればいいなって思っています」


Q. では、運営チームの皆さんが考える〈アイドル〉とは?

「運営、制作スタッフ、メンバーそれぞれの〈夢〉を叶えるためのステップアップの場所かなと思っています」