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RENEW WAVE

連載
NEW OPUSコラム
公開
2012/03/14   00:00
更新
2012/03/14   00:00
ソース
bounce 342号(2011年3月25日発行号)
テキスト
文/狛犬


ふたりのDJが再解釈するカルトな世界



何でも〈80年代風〉とか〈ニューウェイヴィー〉と形容しておけば解決した気になれるような風潮が生まれて10年以上が経ちますが……それらがつまりは2000年代型サウンドだとして、一方ではオリジナルのニューウェイヴを現代的に再提示する試みも続いています。ここで紹介するのはそんな2品。

まず、ストーンズ・スロウを主宰するピーナッツ・バター・ウルフの編むコンピ第2弾『Minimal Wave Tapes Vol. 2』は、世界各地のカセットテープなどから発掘した音源を詰め込んだもの。比較的著名なイン・エテルナム・ヴァレーもアルバム未収音源をピックするほどのこだわり具合です。もう1枚、かつてアウトプットを率いたトレヴァー・ジャクソンによる『Metal Dance』は、ニッツァー・エブやノイバウテンなども含むボディー・ミュージック寄りの内容で、やはりレアものもキッチリ収録。いずれもカルトな佇まいですが、近年のコールドウェイヴやミニマル・シンセものに通じる楽曲は普通にかっこいいので、ピンときた人はぜひ一聴を!



▼文中に出てきた作品を紹介。

左から、ピーナッツ・バター・ウルフ監修のニューウェイヴ・コンピ『Minimal Wave Tapes Vol. 2』(Stones Throw)、トレヴァー・ジャクソン監修のニューウェイヴ・コンピ『Trevor Jackson Presents Metal Dance』(Strut/!K7/OCTAVE)