いよいよ明日3月17日の大阪公演からcali≠gari主催の東名阪〈地下室〉ツアーが始まります。
そのついで……ではないと思いますが、翌日18日にはタワーレコードの梅田NU茶屋町店にて、
ドラマーの武井誠さんによるソロ・インストア・ライヴが開催されますよ!
その東京ヴァージョンが2月11日に行われまして、
目撃したなかの人の胸には遥かなメモリーとして刻み込まれておりますが、
スタッフの方より〈どうせ同じことはやらないから、何を書いてもいいですよ〉とOKをいただいてますので、
記憶(とメモ)に残っている限り、レポートしてみようと思います。
・開演前。スタッフが〈録音と撮影は禁止ですよ〉というアナウンスのあと、にこやかにアンコールを強要。
・誠さん、ニュー・アルバム『11』のオープニングと同じく“吐イテ棄テロ”の妖しげなイントロと共に登場→場内は大爆笑。“暗中浪漫”における石井秀仁さんの深すぎるVネック的な衣装をパッツパツで着用しておられますが、そのVネックの前後から白い(遠目から観ると)サポーター? 何か腹巻状のものがはみ出しているというオリジナルな着こなし。
・正直、歌は何を言っているのかわかりませんでした。すでに空耳すらも超越した、ムニャムニャした言語をシャウトしておられました。
・会場のお客さん、ひとしきり笑ったあとはわれに返ったようにフリをし出してまして、その光景を観ながら、なかの人は〈人間ってあったかいな……〉と思いました。
・1曲目が終わる直前の誠さん、「もっとノッてくれ~~~!!」と悲痛な煽り。
・曲が終わったところで何かをしゃべり掛かった誠さんの声を掻き消すように“JAP ザ リパー”のイントロが。
・「もっと来いやぁぁぁ~!!」とオラオラの誠さん、意外にも会場は盛り上がっております。
・曲中のブレイクのところで、所在なさ気に固まる誠さん。
・“JAP ザ リパー”後のMC(1)「もっとノッてくんないとなぁ~、俺はツラいんだよぉぉぉ~」
・MC(2)「もっとね、(お客さんが)前に集まってないと、俺、素になっちゃう……頼むよ!」
・MC(3)「ネクスト・ソング! なんだぁ~? ネクスト・ソーング……(“初恋中毒”のイントロが流れ出して)おうっ!!」
・“初恋中毒”→歌い出しはもう言葉ですらない鼻歌状態。主メロとコーラス・パートを同時に歌うという離れ業に挑戦するも、なんというか、キーがエクスペリメンタルなことになっております。
・“初恋中毒”後のMC(1)「(誰に向けてか)フェイドアウトかよ! おい!!」
・MC(2)「オーケーイ! ネクスト・ソーング! なんだ~? ……(しばらく耳をすますもイントロは流れず)まだか……」
・MC(3)「(石井さんの衣装の匂いを)……嗅ぐ?」
・MC(4)「オーケイ、オーケーイ! 盛り上がってきたなぁ~。時間配分つうもんがあるからね……(誰に向けてか)どうする~?」
・(一向に曲が始まらないため)「ちょっと、ここらで休憩か」……とビールに手を伸ばそうとした瞬間、サディスティックに“東京、40時29分59秒 ”のイントロが。
・“東京、40時29分59秒”→最後までキーが安定しないまま朗々と歌い上げる。「もう、(“初恋中毒”は終わっても)いいかな~?」と(誰に向けてか)懇願してアウトロがフェイドアウト。
・MCによってお客さんが静まり返る(表現を柔らかくしています)と「オーケーイ! ネクスト・ソーング!!」と曲出しを煽るも一向に反応なし。仕方なく何かしゃべろうとするとコンコンコンコン……というカウベルに似たカウントが入って「何これ?」
・“すべてが狂ってる~私は子供が嫌いです 編~ ”→完全に歌に入りそびれながらも必死で歌う誠さん。「あのー、ダメだと思ったら止めてくださーい!」→曲が止まらないため続きを歌おうとした途端に曲が終了。
・「もっとこいやぁ~!! ここまでこいやぁ~!!」と煽りながら“コック ア ドゥードゥル”を歌い切ったあと、「これがいちばんノる曲だ! もっともっと!!」と“アイアイ”へ突入。何と言いますか、必死です。
・「(お客さんからの“その斜陽、あるいはエロチカ”というリクエストに)ああ~、それかぁ~。……それでもいいですけど、(誰に向けてか)耐えられなくなったらそちらの判断で止めてもらっても……」と力なく言ったところで“その斜陽、あるいはエロチカ”へ突入。
・【報告】“その斜陽、あるいはエロチカ”は途中でフェイドアウトいたしました。
・本編ラストは“暗中浪漫”。最後の力を振り絞られたのか、ここまでのセットリストのなかでもっとも歌えておられたように思いますが、曲中で「おーい! 盛り下がんなよ~!!」
・“暗中浪漫”が終わった途端に足がつる誠さん。「(誰に向けてか)終わりですか~?」
・何かを確認できた様子で「オーケーイ! こんばんは、どうもありがとうー!!」と誠さん退場。
・誠さんが退場すると間髪入れずに〈アンコール〉の声が。場内は優しさで満ち溢れています。
・アンコールは“暗中浪漫”における村井研次郎さんの衣装で登場した誠さん。会場はふたたび爆笑。
・「最後だからもっと密集して! 密集~!!」とアンコールは“娑婆乱打”。歌い切ったところで「ヴォーカルっていうのはいいもんだねえ」
・全曲が終わった後、スペシャル・ゲストとして誠さん以外の三人のメンバーが登場。「嬉しい~」と本気で嬉しそうな誠さん。フロアからは、本日最大級の歓声が。
・「花を持ってきたんだけど、先に歌詞を覚えてください」と石井さんからは歌詞カードを、青さんからは「素晴らしいライヴでした。これからもソロがんばってください」と真っ赤な花束を贈呈される誠さん。ここで本当に終演。
そんな感じで約1時間のイヴェントは終了いたしまして、最後に撮らせていただいた写真が以下です。
終演後の楽屋では、さまざまなダメ出しが飛び交っておりましたので、
大阪ヴァージョンはさらにパワーアップしたショウになるのではないかと想像しております。
観覧に当選した方は、第二形態だか最終形態だかの誠さんの姿をまのあたりにすることができるかもしれません。
なかの人としては、本編のなかで何度か観られた「もっと凝縮しろ~!!」という煽りが印象的でして、
「凝縮……?」ととまどいを隠し切れないままそれでもフリをしておられたお客さんがチラホラと(会場は優しさで……以下略)。
アンコールでは〈密集〉とおっしゃられてましたので、本編後に指摘されたのかなあ、と思った次第です。
それでは最後に、需要があるかはわかりませんが、セットリストをご紹介して締めますね。
誠さん、本当にお疲れさまでした。
セットリスト
01 吐イテ棄テロ
02 JAP ザ リパー
03 初恋中毒
04 東京、40時29分59秒
05 すべてが狂ってる~私は子供が嫌いです 編~
06 コック ア ドゥードゥル
07 アイアイ
08 その斜陽、あるいはエロチカ
09 暗中浪漫
―アンコール―
10 娑婆乱打