実力のあるK-POP界のルーキーを発掘し、日本のK-POPファンとともに彼らを応援しようという趣旨のもとに企画されたスペシャル・イヴェント、〈K-ROOKIES PARTY〉。その1回目の公演が、3月16日に東京・中野サンプラザにて開催されました。先日TOWER RECORDS ONLINEのニュースに記者会見の模様をアップしましたが、この〈K-POP LOVERS!〉のページでは、14:00から行われた昼公演の模様をレポートします。
まずは、MCを務めた藤原倫己くんによる各グループの紹介からスタート。ご存知の方も多いかと思いますが、以前は6人組男性グループ、A'st1のメンバーのTOMOとして韓国で活動をした経歴を持つ彼。冒頭でA'st1のデビュー曲“1,2,3,4 Back”のフレーズをチラッと歌うと、客席から大きな歓声が。これには藤原くんも「まさかこんなに声援をいただけるとは(笑)」と驚いた様子でした。
(c)K-ROOKIES PARTY PROJECT
一組目に登場したのは、昨年秋に韓国でデビューした5人組ボーイズ・グループ、N-SONIC。クールなミディアム・ナンバーやバラードで会場を沸かせると、この日のために用意したというダンスを披露。リーダーのJ.Heartくんが自分で作ったというソロ・パフォーマンスに目を奪われたという方も多かったのでは?
(c)K-ROOKIES PARTY PROJECT
ヒップホップやポッピン、ブレイク・ダンスなどを融合させたという、自身のダンス・スタイルを説明したあと、このなかからポッピンをJ.Heartくんが実演したり、見事なシックスパック(6つに割れた腹筋)を持つヴィジュアル担当のジョンウクくんが、ファンからの声援に答えて、照れつつもシャツのボタンをはずしてお客さまに見せたり(その後「ぜんぜん恥ずかしくなかったです。たくさんの方に僕の腹筋をみてもらって嬉しかったです」と言った姿に、会場からは拍手が)と、とにかくサーヴィス精神が旺盛な5人。ラストは、デビュー曲“SUPER BOY”も飛び出し、さらにオーディエンスの熱を上げます。
(c)K-ROOKIES PARTY PROJECT
続いては、昨年タワーレコードのUstream番組〈K-POP LOVERS!〉に遊びにきてくれたCODE-Vがステージへ。5人それぞれがメインを務められるほどの高いヴォーカル・スキルを武器に、幅広い層から支持を集めている彼らは、プレデビュー・シングル“Addiction~君なしには、生きられない”のカップリングに収録された“Miracle”と、アルバム『Honesty』のリード・ナンバー“正直に言うよ”の日本語ヴァージョンをまずは披露。記者会見で「アカペラが得意」という話をしていた彼ら、昼の部ではジェイソン・ムラーズの“I'm yours”とNE-YOの“So Sick”を伴奏なしで歌唱し、自身の魅力をしっかりとアピール。全員が舞台中央に寄って、息をしっかりと合わせて丁寧に歌っていた姿がとても印象的でした。
(c)K-ROOKIES PARTY PROJECT
終盤には、大ヒットドラマ「製パン王キム・タック」のオリジナル・サウンドトラックに収録されている“今、会いに行くよ”、日本プレデビュー曲“Addiction~君なしには、生きられない”が登場。5月30日にシングル“君がくれたもの”で待望の日本デビューを果たす彼ら、今後の活動にも注目が集まりそうです。
(c)K-ROOKIES PARTY PROJECT
この日のトリを務めたのは、今回が初来日となる男性6人組バンドのLed apple。今年2月に発表した“Time is up”で、会場を一気に自分たちのペースに引きこむと、昨年発表した“Some one met by chance(どうして出会った)”へ。メンバーのゴンウくんが「高校のときの片思いをしていた女の子のことを思い出しながら書いた」という自作曲“Young Hee”では、ファンキーでレトロなトラックに乗せて歌い振り付けを披露するメンバーたちの姿に、黄色い声援が送られていました。
(c)K-ROOKIES PARTY PROJECT
今回のステージは、人気曲“how dare you”や最新ナンバー“SADNESS”など、これまでにリリースしたナンバーが一気に楽しめる贅沢な内容。自身の魅力を聞かれたときに「聴く楽しみと観る楽しみ、どちらも味わうことができる」と答えていた彼らですが、まさにその通りのステージを展開していました。日本語と韓国語を交えて行ったMCでは、ファンからの声援に応えて「ハリーポッター」のモノマネを披露したり、メンバーが通訳の方に感謝していた姿もまた印象的で、気さくな人柄がうかがえる内容でした。
最後は、3組全員が登場してのトーク・コーナー〈K-ROOKIES スター 誕生への道!〉へ。事前にオフィシャルサイトの会員から募集した〈ここにいる3組がスターになるためにはどうすればいいか〉というアンケートを使って話を進めます。〈ファンが思う各グループの魅力〉をメンバー自身が当てる際には、N-SONICのJ.Heartくんが「メンバー1人1人の個性と答えて頂いたのではないでしょうか。まず、ヴィジュアル担当がいて、その横にもヴィジュアル担当がいて、さらにヴィジュアル担当がいて……」と話すと、Led appleのハンピョルくんが「私がLed appleの魅力です」とさらに会場を盛り上げます(その後、グァンヨンくんが「中毒性のあるメロディーが魅力だと思います」と答えていました)。ラストとなったCODE-Vは、ソルくんが「僕たちは、年も年だし、おなかがでてる……。そんな親近感が」と明るく話すと、ナロくんが「みんな最近太ったよね」と笑いを誘う場面も(※実際はそんなことないです)。日本に住んで3か月というCODE-Vのみなさんは、MCも常に日本語。これは本当に凄いことですよね。もちろん、N-SONICやLed appleのメンバーも、できる限り日本語を使って受け答えしている姿が印象的でした。
それぞれのステージはもちろんのこと、各グループのメンバーのトークから個々の人柄までが垣間見えた今回のイヴェント。次代を担うスタートして活動を重ねていく彼らの活躍が、これからも楽しみです。
〈K-ROOKIES PARTY Vol.1 セットリスト(昼の部)〉
【N-SONIC】
・Intro(N-sonic)+NEVER STOP
・HOLD YOU
・Dance Performance
・Bye bye bye
・SUPER BOY
【CODE-V】
・Miracle
・正直に言うよ
・I'm yours(ジェイソン・ムラーズ) ※アカペラ
・So Sick(NE-YO) ※アカペラ
・今、会いに行くよ
・Addiction~君なしには、生きられない
【Led apple】
・Time is up
・Some one met by chance(どうして出会った)
・Young Hee
・Wish
・how dare you
・SADNESS
※記者会見の模様はこちらから