タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!
みなさ〜ん、こ〜んにちは〜☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉の担任、タマコです。マンナソパンガプスムニダ〜(会えて嬉しいです)。トキメキの春ですが、タマコの心のアザ(何で出来た? 韓国語の勉強が難しいからかな?)はなかなか消えません……。そんな時は初作『渦になる』(DAIZAWA)を発表する4人組、きのこ帝国が必要! 〈がんばれー!〉っていう応援ではなく、行く先に光を見せてくれるような……そんな音楽です。
「自分の頭のなかは誰にも理解してもらえないだろうと、幼い時に不安に思ったことがあって。でも、歌っている時だけは自由になるのを感じたし、音楽を聴いていると何も考えずにいられました。だから自分も、そういう悩みのある人のそばで鳴ってる音楽がやりたいと思うようになったんです。曲はなるべく自分の心情と合うように作っていますが、そのなかで〈自由になりたい〉〈人と繋がりたい〉という気持ちになることが多いですね。自分はネガティヴな人間だと思い込んで生きてきたけど、音楽をやればやるほどポジティヴな自分に出会えている気がしてます」(佐藤、ヴォーカル/ギター:以下同)。
音楽を作る=自身のセラピーであり、同時にリスナーにとっての癒しにも繋がっているんですね。そんな楽曲は、シューゲイザー的な深いリヴァーブを効かせた叙情的なミディアム〜スロウや、ナンバーガールを彷彿とさせるドライヴィンなナンバーが並びます。また、タマコのなかにスーッと入ってくる、大貫妙子ともシンクロする何とも優しい歌が、きのこさんの肝かも。ちなみに作詞/作曲は佐藤さんがすべて手掛けているんですって!
「アレンジはメンバー全員でやっていますが、自分のアイデアに沿ってプレイしてもらうことが多いです。今回の作品は、いままでに作ってきた曲をまとめるという感じだったのでテーマなどはありませんが、全編通して、きちんと流れのあるものにしたいという思いはあったので、選曲や曲順は悩みました」。
もうすでに、次の作品について考えているという佐藤さん。完全新曲のアルバムがどんな感じになるのか、かーなーり期待大!ですね☆ では最後に、きのこ帝国の野望は?
「メンバーでカフェを開きたいね、とか話してます(笑)」。
わ〜何だか楽しそ〜! ではまた次回! アンニョ〜ン♪
ひよこ組のおともだち
thatta 『Viva la Majority』 Nihonmuke/BEARS' BANQUET
昨年自主で発表していたミニ・アルバムがタワレコ限定で流通開始。BEARS' BANQUETのコンピにも参加した5人組で、US西海岸のユルいムード〜マッドチェスター経由の猥雑さを持ち合わせたドラッギーな音がイイネ!
来来来チーム 『天国』 TAKE A SHOWER
ジャケ超カワユイ〜♡これ見ただけでレジまっしぐらですね。でも中身もすごくイイですよ! ceroとかシャムキャッツに通じるヘンテコなポップ感(〈商店街POP〉っていうらしい)があって、軽くローファイ気味な演奏もいい塩梅〜。
Anrietta 『Memoraphonica』 Novel Sounds
ジャケからも想像できるかもですが、ドリーミー! ファンタスティック! 轟音のなかで浮かび上がる女性ヴォーカルの裏声ハーモニー、またその向こう側に見え隠れするシンフォニックなサウンド——やはり寝てしまいそうな心地良さ。
宇宙まお 『風とどこかへ』 Ren'dez-Vous
89年生まれのシンガー・ソングライター。女の子です。この初のミニ・アルバムは、會田茂一のプロデュース。ほんのり昭和歌謡風味のガレージ・チューンやほのぼのとしたカントリー調など、アレンジの妙で聴かせるナンバーが目白押し!