タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!
みなさ〜ん、コ〜ンニチハ〜☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉の担任、タマコです。チャルブタカムニダ〜(よろしくお願いします)。最近のタマコは平音と激音と濃音の違いがわからなくて途方に暮れていますが、でもまあいっかって思わされちゃった素敵なひよこちゃんを紹介します。初の全国流通盤『MELLOW ME』(BEARS' BANQUET)をリリースする5人組、日の毬(ひのまり)です! これは昨年発表された自主制作盤から5曲を再録し、新曲も加えたものなんですぅ。
「当初は自主盤のリミックスを出そうとしていたのですが録り直すことになり、でも同じ曲だけっていうのが気がかりで、それならば1曲足してミニ・アルバムにして出そうという話になりました。再録してみて思ったのは、自分たちのヘタさですかね」(伊賀コウヘイ、ギター/鍵盤:以下同)。
そんなことないYO! ざっくり言うとMop of Headあたりが気になる人なら刺さりそうな、サンプラーを駆使したダンサブルなサウンドが軸にありつつ、ポスト・ロック風味の幻想的なふんわり世界とラウドでアグレッシヴなイケイケ世界を行ったり来たりする忙しさ! タイトでタフなリズム隊が特に危険すぎる! このアレンジ、聴くのは楽しいけど作るのは大変そぉ〜。
「おっしゃる通り曲はそう簡単に出来ません。作っては壊すといった破壊と再構築の連続です。最初は誰かしらがデモを作ってきて、それを元にメンバーで煮詰めていく感じですが、たいてい出来上がったものはデモとは似つかないものとなりますね」。
そんなマリちゃんの魅力が全部乗せだなと思ったのが唯一の新曲“たゆたって”。唯一だし、何か意識したところもあるんじゃないかと思ったけど……。
「実はレッチリを意識したんですが誰にもわかってもらえませんでした(笑)。このアルバムは初の全国流通盤なので、僕らの名刺代わりと思っています。かなりヴァラエティーに富んだ曲が詰まっているので、比べて聴いてもらったら楽しいんじゃないかと」。
次作も待ち遠しい! ところでマリちゃんの野望は?
「野望というほどのことはないですが、自分たちが良いと思うものをいつまでもやり続けるということです。やり続けるにはお金が必要、ならCDを売るしかない!ってところです」。
ワオ、現実的だね! では、ットマンナヨ(またね)〜☆
ひよこ組のおともだち
ザ・なつやすみバンド 『TNB!!』 TNB
ceroのサポートでも知られるMC.sirafu(スティールパンなど)を擁する、名が体を表した4人組。太陽が燦燦と照りつけるなかをチャリで疾走する様子、夕暮れ時の寂しさなど、夏のさまざまなシーンを音にした感じで、何だかおセンチに。
うさぎさんの片耳ちょんぎったろか 『うさぎさんの片耳汁。ゴクリ。』 うさぎレコード
このままでは地上には出られなさそうな名前ね。でも悔しいけど楽曲はおもしろいんです。カオティックに展開するポスト・ハードコア風のサウンド、時に念仏みたいな情念系の歌がスリル満点☆
モルグモルマルモ 『おなかのなかみ』 norl recoder
タクラマカンタクラマカ〜ン♪——えらくキャッチーなこのフレーズがクセになる縁側風ポップ(neco眠る参照)な冒頭曲にLOVEずっきゅん。フジファブリック指数高めな曲もご愛嬌の痛快4人組はなにげにブレイクするかも!
Liaroid Cinema 『InletPAGE』 FABTONE
わかりやすくアット・ザ・ドライヴ・インを彷彿とさせるポスト・ハードコアなサウンド……ですが、壮絶さを追い求めるというよりは、メロディアスな部分を強調した音ですね。メロディック調の弾けたリード曲“Full-Tenn”もイイね!