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BIG BADASS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2013/06/13   00:00
ソース
bounce 345号(2012年6月25日発行号)
テキスト
文/狛犬


重低音でブンブン唸るリスボンの現在!



アンゴラで発祥し、ダンスホール・レゲエやサンバやヒップホップの要素を吸収しながらポルトガルはリスボンで育まれたクドゥル。M.I.A.とリンクしたブラカ・サウンド・システマによって広く知られるようになったこの刺激的なゲットー・ベース(とその周辺)が、同時期に2品のコンピにまとめられました。

まずはブラカのリル・ジョンことJ・ワウが監修した『Hard AssCompilation』。マッド・ディセントでリリースのあるトイ・セレクターやボク・ボク、ポワリエにドースターといったビッグネームも顔を並べ、クドゥルを媒介にして行き交うクロスオーヴァーなベース&ビーツ博覧会の様相です。もう一枚は地元のヴェテラン・プロデューサーがコンパイルした『Lisbon Bass』! ブラカの“Kurum”をリミックスしていたルーレットなどの著名人も含みつつ、こちらは混淆と発火を繰り返す地元シンのアツい混沌を巧みに切り取って、かの『African DigitalDance』にも似た雰囲気で楽しませてくれる印象であります。カッコ良すぎるのでどちらもマストですよ!



▼文中に登場した作品を紹介。

左から、J・ワウの監修したコンピ『Hard Ass Compilation』(Enchufada/OCTAVE)、コンピ『Lisbon Bass』(Adam &Liza/ritmo calentito)