新たな旅への出発を前に、存分にファンを楽しませたラスト宴!
今年2月に日本武道館で行われた東京事変のラスト・ライヴが『Bon Voyage』としてDVD化。〈Domestique Bon Voyage〉というツアー・タイトルに合わせ、セーラー服で揃えた40人のオーケストラを従えての実に豪華絢爛なパフォーマンスだ。映像や照明はもちろん、見目麗しい女性ダンサーや、4度に及ぶ衣装替え、ラスト・アルバム『color bars』からのナンバーではヴォーカル以外のメンバーがメイン・ヴォーカルを取る(刃田綴色が歌った時は、椎名林檎がドラムを担当!)など、多彩な演出のオンパレードに〈お涙頂戴〉の場面は一切なし。もちろんこれは、それぞれに芸達者な面々の存在があってこそ成り立つものであり、とりわけメンバーの一人として素材になることを楽しみながら、それでも圧倒的なオーラを放ち続けた椎名の存在があってこそなのは間違いないだろう。紙テープと小旗で見送られてステージを去った5人の、これからの航海に幸あれ!
▼東京事変の作品を紹介。
左から、2012年のミニ・アルバム『color bars』、ライヴ・ベスト盤『東京コレクション』(共にEMI Music Japan)