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SACRED BONES

連載
NEW OPUSコラム
公開
2012/07/25   00:00
ソース
bounce 346号(2012年7月25日発行)
テキスト
文/佐藤一道


骨のあるインディー作品しか扱ってないよ!!



NYの気鋭レーベル、セイクリッド・ボーンズ。統一されたアートワークや、ゾラ・ジーザスを輩出したことで知られていますが、実は運営メンバーにタッチ&ゴーの元スタッフがいたりして、T&Gの硬派なテイストを継承するバンドを多数抱えている集団でもあるんですね。

そんなセイクリッド発の新作×2をご紹介。まずはNYの4人組、メンの『Open Your Heart』です。名前の通りメンバーは全員男性で、音もエナジー漲る豪快な漢パンク! しかし汗臭さのなかにも爽快なポップ感がキラリと光っている点に、思わずホロリとさせられるのです。また、今回はカントリーやサイケといった要素も採り入れていて、フー・ファイターズ好きにもヒットするんじゃないでしょうか。続いて、来日経験もあるオーストラリアのスラッグ・ガッツが放った『Playin' In Time With The Deadbeat』。3枚目となる本作では、同郷のバースデイ・パーティを彷彿とさせるワイルドなブルース・ロックをブチかましております。レーベル仲間のカルト・オブ・ユースにも通じる、微妙にゴス風味の入ったダークさと泥臭さはなかなか個性的ですよ。



▼文中に登場した作品を紹介。

左から、メンのニュー・アルバム『Open Your Heart』(Sacred Bones/HOSTESS)、スラッグ・ガッツのニュー・アルバム『Playin' In Time With The Deadbeat』(Sacred Bones/OCTAVE)