真夏の祭典、今年も!
91年に第1回目が開催され、以降、スアール・アグン(インドネシア)、ナナ・ヴァスコンセロス、チンバラーダ(ブラジル)、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(キューバ)、カルリーニョス・ブラウン(ブラジル)、オーケストラ・バオバブ(セネガル)など世界各国のアーティストが出演してきた国内最大のワールド・ミュージック・フェス、『スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド』。富山県南砺市を舞台に、様々な名場面が作り出されてきた老舗フェスが今年も開催される。
まず注目したいのは、北アフリカの黒人系呪術音楽、グナワをレゲエ/ダンスホールやロックと融合して世界的な人気を誇るグナワ・ディフュージョン。リーダーのアマジーグ・カテブは昨年も来日を果たしたが、グナワ・ディフュージョンはここ数年活動休止状態にあり、バンドでの久々の来日公演となる。
コロンビアのカリブ海沿岸地域に伝わるフォルクローレとディープなブレイクビーツのミクスチャーを試みるアフロヘアの異才、ペルネットも初来日。生楽器でクンビアやブジェレンゲのフィーリングを強く打ち出しながら、それをモダンかつプログレッシヴに聴かせる彼のライヴ・パフォーマンスも期待大。
また、インド・コルカタの実力派シタール奏者、プルバヤン・チャタルジー、『スキヤキ』の常連となっているドス・オリエンタレス(ウーゴ・ファトルーソ&ヤヒロトモヒロ)、更には充実した日本勢の熱演にも期待が高まる。200名以上のボランティア・スタッフによって支えられ、そのアットホームな雰囲気も人気の秘訣となっている。今年も多くの名演が繰り広げられることになるだろう。
出演者の一部は『スキヤキ・トーキョー』として東京公演も行う。グナワ・ディフュージョンはディジュリドゥ奏者GOMA率いるGOMA&The Jungle Rhythm Sectionとの対バン、ペルネットは今年3月に開催されて大きな話題を集めたパーティー『VAMOS COLOMBIA』とのコラボレーション、プルバヤン・チャタルジーは単独公演でじっくりと。こちらも注目だ。
写真:アマジーグ・カテブ(グナワ・ディフュージョン)
photo by Masataka Ishida
『SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2012』
8/24(金)~26(日)
会場:南砺市福野文化創造センター、南砺市園芸植物園ほか(富山県南砺市)
出演:グナワ・ディフュージョン、ペルネット、プルバヤン・チャタルジー、ドス・オリエンタレス、サカキマンゴー、OKI、アラヤヴィジャナほか
『SUKIYAKI TOKYO 2012』
『グナワ・ディフュージョン vs GOMA & The Jungle Rhythm Section』
8/29(水)渋谷クラブクアトロ
『プルバヤン・チャタルジー ジャパンツアー2012』
8/29(水)座・高円寺2
『バモス・コロンビア × スキヤキ・トーキョー フィーチャリング ペルネット』
8/30(木)渋谷クラブクアトロ