NYを代表する2人の奇才が、3年間ガッツリ向かい合って作り上げた音楽とは!?
ブルックリンを拠点に活動し、敏腕ギタリストとしても知られるシンガーのセイント・ヴィンセントと、デビュー前からチャリンコでライヴハウスに駆けつけ、彼女のステージをチェックしていたというNYダウンタウン・シーンの顔役デヴィッド・バーン。そんな2人のコラボ・アルバム『Love This Giant』がお目見えした。独創的でパンクな感性を持つ両者だけに、さぞかしストレンジでアヴァンでポップなサウンドになっているのだろうな〜と思っていたが、それにしたって〈ブラスバンドを中心に置く〉というコンセプトが意外で、流石は一筋縄じゃいかないな〜、と。
当然、オーセンティックなブラスバンド・アレンジになるわけもなく、さまざまなブラス楽器を奇妙な構成でたっぷり使用し、エフェクトを施した打楽器音が不規則に鳴り響くなか、時として斬新な音色のギターが割り込み、その上で自由自在に形を変えていく不思議なヴォーカル・メロディーが宙を舞って……という、〈ニューウェイヴなストレンジ・ブラスの歌モノ〉なんて表現すべき、カッティングエッジなサウンドをクリエイトしていてめちゃめちゃカッコイイ。同じNYで活動するアンティバラスをフィーチャーしたフリーキーな曲も収録。
▼関連盤を紹介。
左から、デヴィッド・バーン&セント・ヴィンセントのニュー・アルバム『Love This Giant』(Todo Mundo/4AD/HOSTESS)、アンティバラスのニュー・アルバム『Antibalas』(Daptone)