9月19日に日本でのソロ・デビュー作『Over joyed』をリリースしたホ・ヨンセンのソロ・コンサートが、22日に東京で、24日に大阪でそれぞれ開催されました。今回はそのなかから、東京・SHIBUYA-AX公演の模様をお届けします。
オープニングの音楽に合わせてシルエットが何度も映し出されるたびに大きな歓声に包まれ、1曲目の“1.2.3”がスタート。生バンドを従えての歌唱はもちろん、楽しそうにステージを行き来し、序盤から観客の熱を上げると、可愛い雰囲気のアッパー・チューン“DraMagic!”をバック・ダンサーと共にパフォーマンス。大歓声に包まれるなか、「こんにちは、ヨンセンです。お久しぶりですよね。今回日本で初ソロ・アルバム『Over joyed』を発売しました。みなさん、聴いてくれましたか?」と日本語でコメント。「一生懸命に作ったアルバムです。みなさん、いっぱい聴いてください。そして、ついに初ソロ・ライヴです。たくさん来てくれて本当にありがとうございます。今日は楽しんで、みなさんといい思い出を作りたいです」と、『Over joyed』と今回のライヴへの意気込みを語ると、韓国で発表した“LET IT GO”へ。ステージ後方に椅子とテーブルが用意されスタートしたこの曲は、観客からのコールもバッチリと決まっていました。続いてしっとりと聴かせた“Crying”、優しく壮大なバラード“名前のない記憶”、歌いだしと共に大きな歓声に包まれた“Find(Rock ver.)”を経て、“Intimidated”“Out the club”とダンス・チューンを披露。さまざまなテイストの楽曲を一気にパフォーマンスしながら、どんどんと自身の世界観へ深く惹き込んでいく姿が印象的でした。
立て続けに楽曲をパフォーマンスしたこともあり、「疲れた……。年とっちゃって、ダンスもしんどいですよね……」と観客の笑いを誘うと、「次は、このステージで1つのイベントを企画してみました。ここに来てくれたみなさんのなかから、抽選で一人をステージのうえまでご招待します」とサプライズ企画を発表。選ばれた女性ファンに「あなたのために歌います。あなたはこれから僕の彼女です。君のために準備したよ」と“Love Song”がスタート。ささやくような優しい歌声はもちろん、彼女の近くに寄り添ったり手を握ったりと、恋人のようなパフォーマンスをみせ、会場からは「うらやましい!」と言わんばかりに、何度も歓声が起こっていました。
続いて“True Tears”をしっとりと聴かせると、切ない歌声が胸を打つ“とぎれた夜をつないで”、心を震わせるようなヴォーカルが力強く響く“Maria”の3曲を歌唱。SS501時代の映像が懐かしい映像を経て、SS501の“Love Ya”を披露すると、会場は大声援に包まれました。「2007年にSS501として日本デビューをしてからいつのまにかこんなに時間が経っていました」と話したあと、「2007年の時代まで戻ってみましょうか!」と、“Kokoro”“Distance ~ 君とのキョリ”“LIVE!”“LUCKY DAYS”という日本活動時のSS501の楽曲のメドレーが登場。観客と共に大合唱となった“ALL MY LOVE”を歌い終えると、「最後の曲です。本当にあっという間でしたね。本当にありがとうございました。今度は、もっと広い場所で……」と再会を誓いつつ、本編ラストの“BEAUTIFUL”へ。ポジティヴなエネルギーに溢れた力強い歌声で会場を包み込みました。
アンコールでは“Dream on”“Hello Mello”の2曲を歌唱。約2時間にわたるパフォーマンスで魅了し、MCは全編日本語で行うなど、彼のさまざまな面を見ることができたライヴでした。
公演終了後には、アルバム『Over joyed』の購入者のなかから、リード・ナンバーの“1.2.3”にかけて、123名を招いてのアフタートークショーが開催されました。終えたばかりのライヴの感想を聞かれると、「はじまる前はとても緊張していたんですが、終わってみるとすこしスッキリしました。これまでもバンドのみなさんと一緒にコンサートをやってみたいという思いがあって。それが叶ってとても幸せに思いました」とコメント。『Over joyed』は「今日のコンサートを念頭において作った作品です。ファンのみなさんと一緒に楽しめるような歌をたくさん盛り込もうと思って作りました。(曲順については)CDはCDだけのカラー、コンサートはコンサートのカラーを考えて作っています」と、こだわった部分を語っていました。ロック調のアッパー・チューンとなったリード曲“1.2.3”は、「盛り上がることができて楽しめて、笑えるような曲をやりたかったので。アヴリル・ラヴィーンさんのようなジャンルの曲をいつかやりたいと思っていて、それが叶ったのが“1.2.3”という曲です」とのこと。ファンからの質問に答えるコーナーも設けられるなど、特別な内容となりました。