勢いを見せるJET CITY PEOPLEからソロ作を発表した、このマムシの毒にヤラれろ!
プロデューサー・鷹の目を先頭に、各種バトルでも存在を知らしめるラッパーの呂布カルマなどを輩出した名古屋のレーベル、JET CITY PEOPLE（以下JCP）。その呂布カルマ、そしてBASEのアルバムをオフィシャルで発表したのをはじめ、フリー・ダウンロード作を相次いで放つなど、JCPの動きは昨年来加速している。そんななか、〈現場叩き上げ〉なるグループのメンバーで、昨年同レーベルからミックステープを放ったTOSHI蝮が、JCPから初のオフィシャル・ソロ・アルバム『Blue Cheeese』をリリース。鷹の目にC.O.S.A.、Ramzaらで構成される気鋭のビート集団・MdMを制作の中心とし、清冽さとオーソドックスな作風が行き交う。Ramza制作の“RISK”は、エモーショナルなトラックに堰き止められない感情が溢れ出す出色の一曲だ。
さらにTOSHI蝮は、フリーで発表した『Detox』を機に広く耳目を集めるラッパー・CAMPANELLAとの共作『CAMPY & HEMPY』を、YUKSTA-ILL擁するRCSLUMからリリース。ソロ作の制作陣にTONOSAPIENSらを加え、その音をもって〈NEO TOKAI〉たるアーティスト性を押し進めている。
