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1月に発表したフル・アルバム『Love Letters』を引っさげて東京・渋谷公会堂で行った〈大国男児 Japan First Live 2012〉のすばらしいステージも印象的だった大国男児。彼らが東京&大阪で〈大国男児 Summer Magic Live 2012〉を開催しました。今回は、Zepp Tokyo公演の模様をレポートします。
舞台後方から登場した5人は、1曲目の“Love Parade”から観客のテンションを一気にアップさせると、“Love Days”“Love Bingo!”と、人気のシングル表題曲を次々と披露。メンバーの活き活きとした表情、ステージ上でのやりとりもとにかく楽しそうで、序盤から会場がハッピーな雰囲気に。その盛り上がりにジェイくんが「すごいですね……」とつぶやいたり、ミカくんが「最初からこんなにアツくて大丈夫ですかね?」と話していたこともまた印象的でした。
続いて、 〈個人的に僕たちが大好きな曲〉という“片想い” “Girlfriend” “Love song for you”を経て、ヒョンミンくん、インジュンくん、ミカくんの3人がステージに。序盤のMCでヒョンミンくんが「今日は大国男児がいままで見せたことない新しい姿を用意しているので楽しみにしていてください!」と言っていた通り、ここからはユニットでの舞台がスタンバイ。まずヒョンミンくんが次のステージについて、「カラムとジェイは2人でコラボレーションしてダンスを踊ります」と話し、なぜ今回このようなステージをやることになったのか、3人の説明がスタートしました。
練習生のときによくコラボをしていたという2人は、インジュンくん曰く「いつも2人で振り付けを作ったり、好きな曲があったらそれで踊ったりとか、チームで2人で踊ってたんですけど」とのこと。するとカラムくんが初めてジェイくんに会ったとき、バトルすることになったというエピソードとなり、インジュンくんが「カラムが負けたんですね。ジェイに」と話すと、その状況を見ていたというミカくんが「そのバトルしたときに、練習室で……。一応ジェイが先輩なんですよ。カラムより。ジェイが先に入って、その次にカラムがいたんだけど、2人ともダンスが得意で、自分の実力に超自信があって、ライバルみたいになって」、インジュンくんが「2人でバトルしたんだけど、カラムは田舎からソウルにきて、ダンスは俺が一番じゃないかな?と思っていて、きたらしいんですよ。ジェイっていう人と会って、バトルすることになって……。それもいまはいい思い出になって……」と、当時の出来事を振り返っていました。
普段はキュートな振り付けでファンを魅了している彼らですが、2人による実に5年ぶりのダンス・コラボ・ステージでは、激しいパフォーマンスが次々と登場。そのキレのあるしなやかな動きに釘付けになった人も多かったはず。
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続いて、舞台にはキーボードが登場し、ヒョンミンくん、インジュンくん、ミカくんによるコーナーへ。インジュンくんが「僕たち3人もあることを準備したんですけど……。練習生のとき、僕たち3人はすごい自然な感じで練習をしていたんですよ。例えば、ミカさんがピアノを弾いたら、隣でヒョンミンがギターを弾いて、僕がヴォイス・パーカッションをやったり……。そうやって自然に音楽をやってきたんです。今日は、ここでちょっとやってみたいなって。自分たちが好きな曲を準備したんで、ぜひ聴いてください」と話して、ヒョンミンくんのピアノの演奏にあわせて、BEYONCEの“Listen”を披露。その後、MAROON5の“This Love”を3人でパフォーマンスして会場を沸かせると「大国男児はいろんなジャンルの音楽をやっていきたいなと思って、こうやって新しいコーナーを準備してみました。これからもダンスや歌、全部ファンのみなさんが応援してくれたら、僕たちも頑張れるんじゃないかなと思います!」とインジュンくんがコメント。これまでにあまり見ることができなかった貴重な舞台に、大きな歓声が起こりました。
続いて、“Someday”“二人の好きな茜色”をしっとりと歌唱。いい雰囲気になったところで、「次のステージもちょっとスペシャルな感じ」と、次に披露する“憧憬少年”の話題へ。カラムくんが「すごい面白いエピソードがあって。当時、一人ずつのコンセプトがあったんですよ。例えばミカさんの場合は、神秘的。あと(インジュンは)純粋。ヒョンミンはなんとカリスマだったんです」と話すと、ヒョンミンくんが「あのときは、カリスマ担当だったから、笑っちゃいけなくてですね……。(“憧憬少年”は)本当に甘い曲なんですけど……、つらかったんです。デビュー舞台で一度笑ったら、ダンスの先生に〈お前、笑っちゃいけないだろう!〉ってすごく怒られて。でも今日はニコニコで歌います!」とコメント。すると「笑顔といえば僕だから、そこは負けないな!」とインジュンくんがライバル心を燃やす場面もありつつ、客席の喜びの声に包まれた“憧憬少年”は、ファンからのコールもバッチリ。
終盤は、“Jumping”“いけない1・2・3”で、会場の熱がさらにアップ。「最後の曲はこれじゃないと!」とスタートした“本気Magic”は、より大人っぽくセクシーに成長を遂げた大国男児の魅力が一気に濃縮されたステージでした。鳴り止まないアンコールに応えて再び登場すると、「アンコールはあの曲しかないんじゃないですか?」と“Love Power”に突入。ラストは、3月のライヴ〈大国男児 Japan First Live 2012〉でインジュンくんが感動して涙を流した“Love Story”ということで、今日は泣くの?という話に。するとインジュンくんが「今日は泣かないと思います。頑張って泣くのもおかしいし……」と笑いを誘う場面も。
“Love Story”の柔らかな雰囲気に乗せて、ステージの上を移動しながら、笑顔を絶やすことなく優しい歌声で会場を包み込んだ彼ら。さまざまな魅力がギュッと詰め込まれたスペシャルなステージは、こうして幕を下ろしました。