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TRI-SOUND

連載
NEW OPUSコラム
公開
2012/11/21   00:00
ソース
bounce 350号(2012年11月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次


スウェーデンの良品がまたまた日本上陸!!



ストックホルムでコスモス(スタジオ/レーベル)を運営するフレデリック・エカンダーと、アシッド・ジャズを創立したエディ・ピラー、そしてマーシャル・チェス(チェスを設立したレナード・チェスの息子)の三頭体制で2009年に設立されたトライ・サウンド。ジャスミン・カラの『Blues Ain't Nothing But A Good Woman Gone Bad』(2010年)も記憶に新しいレーベルですが、その好評ゆえか、また2タイトルの日本流通がスタートしました!

一つはマグナス・カールソン&ザ・ムーン・レイ・クィンテットの2010年作『Echoes』。チャック・ジャクソンの古典からトム・ヨーク“Black Swan”まで多様な楽曲がマイルドに披露され、ロビンやリッケ・リーらのバックを経験してきた各人の演奏もタイトです。ヤング・ホルトのカヴァーなどに滲むワックワックなモダーン情緒もポイントでしょう。

もう一枚はコスモスに縁のあるコンビ、トルーモール&オルジェルの『Trummor Orgel』。ユニット名は〈ドラムス&オルガン〉……ってことでタルボット&ホワイトを連想した人は半分正解。粋なセンスを妖しげなプログレっぽいムードで包んだクールなハモンド・ファンク作品であります。