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GREAT3 and C&K

連載
NEW OPUSコラム
公開
2012/11/21   00:00
ソース
bounce 350号(2012年11月25日発行)
テキスト
文/岡村詩野


祝・再始動に沸くバンドと夫婦ユニットの新作!



今年5月に復活を発表したGREAT3が、新メンバーを迎えて9年ぶりの新作『GREAT3』を完成させた。闇を切り裂くようなスリル溢れるソウル・ジャズ“TAXI”を皮切りに、以降も〈都市型ファンク・ポップ〉といった楽曲が続く。ドラムに留まらず鍵盤やシンセなど多くの演奏をこなし、“交渉 No.1”“極限高地の蛇”ではリード・ヴォーカルも取る白根賢一は、単独作曲のナンバーも披露するなどその豊かな才能を発揮しているし、若き新ベーシストのjanが作詞/作曲/歌唱を担当したアシッド・フォーク風“Santa Fe”あたりが作品に幅を持たせているのも新鮮。長田進、堀江博久ら仲間のサポートも得て、過去最高とも言える仕上がりを見せている。

また、フロントマンの片寄明人が妻と組むショコラ&アキトも新作『Duet』を発表。洗練されたポップ・ソウル“扉”、2人のスキャットから成る“ONE”などさりげなく難曲も多いが、片寄の甘く柔らかな声と、ショコラのシャープで涼やかな声によるハーモニーでサラリと聴かせる。ライヴ感のあるGREAT3とは対照的な、AORやエレクトロニカを吸収したこちらは〈宅ポップ〉!?



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