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【第15回】――℃-ute

ハローは冬の流星群か?

連載
ZOKKON -candy floss pop suite-
公開
2012/11/21   00:00
更新
2012/11/21   00:00
ソース
bounce 350号(2012年11月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次


スマイレージ_201212_A



ハロー!プロジェクトの15周年イヤーはまだまだ続く!ってことで、まずは秋ツアーを終えたスマイレージから、ニュー・シングル“寒いね。”が到着しました。この先のアルバムを見越して件のツアーで先行披露されてきた新曲群のひとつで、白い息を吐くような切なさに溢れたマイナー調のミディアム。こないだの“好きよ、純情反抗期。”といい、いまのスマイレージには切迫した哀愁ソングが似合うということでしょうか。カップリングの“私、ちょいとカワイイ裏番長”は泣きメロの映えるドカドカうるさい疾走ロック・ナンバー。アルバムが待ち遠しい!

一方、企画ユニットのシングルもいろいろ。まず、Berryz工房と℃-uteの選抜メンによるキャッツ§アイ セブンの“CAT'S EYE”は、ハロー!構成員を含む劇団ゲキハロの舞台「キャッツ§アイ」主題歌で、もちろん杏里で知られるアノ曲のカヴァーです。アレンジはJAZZIDA GRANDEで、清水佐紀の野太いラップ(と合いの手)がかっこいい! また、TV番組「SATOYAMA」をベースにした活動からは、ピーベリーの“キャベツ白書”、ハーベストの“フォレストタイム”、DIYの“フォレフォレ〜Forest For Rest〜”、GREEN FIELDSの“Boys be ambitious!”の4曲が4形態のシングルでリリース済みですね。

さらには毎年末恒例の編集盤として『プッチベスト13』も登場。アルバム未収録だったシングルも多いため、全アクトを細かく追ってない人にも便利な一枚のはずですし、例年以上にグレイテスト・ヒッツ感が漂う選曲なだけに〈なんかハロプロ盛り上がってるみたいね?〉という方の入門編としても打ってつけ。さらに、モーニング娘。“The 摩天楼ショー(TYPE 0)”は2010年末に2週間ほど存在した5人編成(高橋愛・新垣里沙・道重さゆみ・田中れいな・光井愛佳)による録音で、とりわけガキさんのパワフルな存在感に聴き惚れてしまいます。さらに、この後には真野恵里菜とBerryz工房のニュー・シングルも控えているし、今年も最後まで気が抜けませんね。とりあえず〈Ktkr〉のDVDで“私の時代!”を繰り返し鑑賞してみたり……。



▼関連盤を紹介。

左から、キャッツ§アイ セブンのシングル“CAT'S EYE”、ピーベリー/ハーベストのシングル『キャベツ白書/フォレストタイム』、ハーベスト/ピーベリーのシングル『フォレストタイム/キャベツ白書』、DIY/GREEN FIELDSのシングル『フォレフォレ〜Forest For Rest〜/Boys be ambitious!』、GREEN FIELDS/DIYのシングル『Boys be ambitious!/フォレフォレ〜Forest For Rest〜』(すべてアップフロントワークス)、12月5日にリリースされる編集盤『プッチベスト13』(zetima)