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DIGGIN' THE NEXT

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NEW OPUSコラム
公開
2013/02/21   18:30
更新
2013/02/21   18:30
ソース
bounce 351号(2012年12月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次

 

真っ黒になる果てで証明されたディグの真髄――MUROから圧倒的な2タイトルが到着!!

 

〈HEATIN' SYSTEM〉シリーズの新録ミックスを10年ぶりに投下したり、一方でクレイジーケンバンドの公式ミックスを手掛けたり(RUDEBWOY FACE“DIG UP”のプロデュースも!)、2012年も方々でディグしまくったMUROが、そんな年の暮れに相応しい新作『DIGGIN' FOR BEATS』をリリース。ソロ名義のオリジナル作としては『20 Street Years』(2005年)以来となりますが、今回はラップ作品ではなくビート・アルバムです。INO hidefumiの鍵盤を配した“Dub Darkness”を筆頭に、ASA-CHANGや鈴木明男の演奏もフィーチャー。J・ロックのエディットも交え、ネタ感の強いミックスCDさながらのグルーヴでディグの成果を見せつけてくれます。素材を活かすブツ切りビーツが美味!

それに前後して、新たな公式ミックスの『KING OF DIGGIN' "DIGGIN' BLACK JAZZ"』も登場。こちらは最近コンスタントに出ているブラック・ジャズ音源の復刻に合わせた企画盤となり、Mitsu the Beatsやジャイルズ・ピーターソンによる同主旨の作品と視点の違いを聴き比べてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、MUROのニュー・アルバム『DIGGIN' FOR BEATS』(DIGOT/ディスクユニオン)、ブラック・ジャズ音源を用いたMUROのミックスCD『KING OF DIGGIN' "DIGGIN' BLACK JAZZ"』(SNOWDOG)