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第47回――ハリウッド・アンデッド

連載
OSHIETAL
公開
2013/03/25   00:30
更新
2013/03/25   00:30
ソース
bounce 352号(2013年2月25日発行)
テキスト
文/山口コージー


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インフルエンザにも負けないタフ&ハードな鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今月はニュー・メタルの完全復権を目論むハリウッド・アンデッドをオシエタル! 2005年の結成直後からMySpaceを通じて精力的に楽曲を発表し、2008年の『Swan Songs』でアルバム・デビュー。謎のマスク姿(当初リンキン・パークの覆面バンドか!?なんて噂もあった)と、エモーショナルなヴォーカル&尖りまくったラップをへヴィーなギターに絡めたサウンドで異彩を放ち、2年間も全米チャートTOP100内に居座り続けるという偉業を達成する。その後、中心メンバーであるデュースの脱退で解散の危機に直面するも、2011年には2作目『American Tragedy』をリリース。そしてこのたびニュー・アルバム『Notes From The Underground』が到着したわけだ。

すでに全米3位を記録済みの本作では、過去最高にメタル色が増していて驚かされた。ニュー・メタルを〈恥ずかしい過去〉のように位置付けていた時代は過ぎ去り、キャッシュ・マネーへの移籍も話題になったリンプ・ビズキットや、最新作『Living Thing』で原点回帰したリンキン・パーク、ラヴ・アンド・デス名義の初作『Between Here & Lost』を完成させたばかりのヘッド(元コーン)など、オリジネイターが活発な動きを見せるなか、ハリウッド・アンデッドがムーヴメントの中心に立って大きな流れを作りそうな予感!? すなわち、この覆面集団をチェックせずして2013年のメタルをカタルべからずなのだ!



▼関連盤を紹介。

左から、ハリウッド・アンデッドの2011年作『American Tragedy』(Octone/A&M)、デュースの2012年作『Nine Lives』(Eleven Seven)、リンキン・パークの2012年作『Living Thing』(Warner Bros.)、ラヴ・アンド・デスのニュー・アルバム『Between Here & Lost』(Tooth & Nail)