タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!
みなさ〜ん、コ〜ンニチハ〜☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです。今年に入って2月も後半ですが、タマコ、まだ初夢を見ておりません。正確に言うと覚えてないだけみたいですが。タマコのファースト・ストーリーはいったいいつ……若干、振りが無理やりすぎましたね、ヘケケ。さて、今回のひよこちゃんは2枚目の新作『THE STORY IS MY LIFE』(INTACT)を発表した、マイファスことMY FIRST STORYです! 日本のラウド・ロック好きさんはもうご存知かしら?
「僕は海外のエモ/スクリーモと呼ばれるジャンルが大好きなので、そこから影響を受けた部分はかなりあると思います。スリーピング・ウィズ・サイレンスとかパラモア、ブレス・ザ・フォール、ラスト・ウィンターとか、大好きです!」(Hiro、ヴォーカル:以下同)。
エモ/スクリーモを中心に、メタルコアっぽいアプローチも。そんな激情系はもちろんですが、タマコはロマン溢れるミディアムも好きなんです〜♪ 今回のアルバムは前作に比べてそういったパートも良いお湯加減で増えて、音色の幅も広がった気がします。
「いかに前作からある軸を曲げずに、よりパワフルに、よりポップに伝えられるかが今回の課題でした。あと、マイファスっぽさを残しつつフレーズを考えるのも大変でしたね。ファーストのレコーディングは右も左も分からない状況でしたが、前回とは若干の違いはあったものの、ある程度わかったうえで臨めたので気持ち的にも楽でした。それに前作より機材をいろいろ試せたので、音作りの幅も広がったと思います」。
もうひとつの特徴は〈しなやかさ〉かなと。アッパー系としっとり系とで明確なコントラストを描いているというより、シームレスに変化する感じが、しなやかさに繋がっています。それは、より表現力豊かになったHiroくんの歌に拠るところもあるのでは?
「ヴォーカリストとしてどう表現するか、というのはかなりこだわりました。前回よりも時間があったので、いかに個性を出してみんなの耳に残るようなクセを出せるかとか、いろいろ試しました」。
「より僕たちがめざすサウンドに近付けた」と自信を漲らせるHiroくんが語る今後の目標は「日本では東京ドーム!」だとか。きっとできるさ! いい夢見ろよ! あばよ!
ひよこ組のおともだち
サヨナライツカ 『The Fragments Of Resurrection』 thmall lab
やっと会えたね——失礼、こちら辻仁成ではなく、〈toeが大好きです!〉という声が聞こえてきそうな青森のインスト・バンド。ギター2本の奇妙なハモリもいいけど、精密機械のように正確なビートを叩くドラマーに敬礼!
秘密ロッカー 『ヘブンスギル』 POPTOP
近頃は何でも秘密にしたがる子が多いですね。ついにはバンド名も秘密ですよ、なんてね。さて、これは気持ちいいくらい王道の日本のパンク・ロック! 冒頭曲はラフィンノーズあたりを彷彿とさせてますよ。ヴォーカルは女の子だけどね!
円盤少女 『円盤少女』 Mele
ジャケだよ、ジャケ。花くまゆうさくの絵だから選んだんだよ……なんてね。ちゃうちゃう、違うよ! 〈少女〉とありますが、男の子4人。音は混じりっ気なしのブルーハーツ直系ですね。でもいかんせんモテない系の歌で……ブルハ・チルドレンあるある。
セプテンバーミー 『LIFT OFF』 Natural Hi-tech
紅一点がドラマー! ギターはトリプル! トリプルというと、タマコは何となく音が厚くてヘヴィー!、馬鹿テク!みたいなのを想像しますが、この子たちは尖った部分もあるけど、基本のんびり優しい音を紡ぐタイプのギター・ロック。