アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! Wiennersの玉屋2060%は、とにかくどこか遠くに連れてってくれる音盤をセレクトします!! 第4回はセルジオ夫婦が案内する南米秘境の旅
SERGIO MENDES & BRASIL '77 『Primal Roots』 A&M
いわゆる〈ワールド・ミュージック〉をかじっている人にとっては言わずと知れたセルジオ・メンデス。
基本的にボサノヴァをはじめとしたブラジル音楽を基盤とするポップスを奏でるこのおっさんですが、今回ピックアップするのは、彼のキャリアのなかでもとりわけ異色で、より民族音楽的——南米の土着的な音楽の要素を濃厚に詰め込んだ作品となっております(その名の通り、ルーツへと迫った作品)。
かと言ってとっつきにくいわけでもないので、ワールド・ミュージックに馴染みがない人が掘ってみる手掛かりとしては、彼の作品はもってこいでしょう。
情熱的なパーカッションはアマゾンの奥地へと誘い、神秘的な歌声は精霊祭りのよう。ヤベ、密林の奥地に入り込みすぎて帰り道わからないわ。
PROFILE/玉屋2060%
2007年に結成された4人組ロック・バンド、Wiennersのヴォーカル/ギター担当にしてメイン・ソングライター。2010年にファースト・アルバム『CULT POP JAPAN』を発表し、以降は2011年にミニ・アルバム『W』、2012年にシングル“十五夜サテライト”、セカンド・アルバム『UTOPIA』(wns)とコンスタントにリリースを重ねている。その他、3月17日(日)に広島で行われるライヴ・サーキット〈MUSIC CUBE 13〉をはじめとしたライヴ情報など、今後の動向についてはオフィシャルサイトをチェック!!