毎度お馴染み鋼鉄連載〈OSHIETAL〉! 今月はデヴィッド・ドレイマンの新プロジェクト、デヴァイスをオシエタル! 96年にディスターブドを結成し、2000年作『Sickness』でアルバム・デビューを飾るやいなや、デヴィッドの個性的な発声法と強靭なサウンドがたちまち話題となり、それ以降のバンドは2002年の2作目『Believe』から2010年作『Asylum』まで4作連続で全米1位を獲得! しかし2011年10月、突然の活動休止を宣言するのである。そして今後の動きに注目が集まっていたなか、デヴィッドは元フィルターのジーノ・レナードとスタジオ入り。このたびファースト・アルバム『Device』が届けられたわけだ。
ディスターブドがインダストリアル化したような、メロディアスなモダン・ヘヴィネス・サウンドにファンなら狂喜乱舞するはず。加えてサージ・タンキアンやトム・モレロ、アヴェンジド・セヴンフォールドのM・シャドウズをはじめ、ゲストも超豪華ときた! これ以上の華々しい再出発があるだろうか。さあ、生々しいグルーヴとエレクトロニックな音飾、リズミカルなヴォーカルが作る未来派オルタナ・メタルを、拍手で迎えようではないか。なお、本作にも関与したドープのヴァイラス、エヴァネッセンスのウィル・ハントと共に、間もなくこの名義でツアーも開始するとのこと。デヴァイスを聴かずして金輪際メタルをカタルべからずなのだ!
▼関連盤を紹介。
左から、ディスターブドの2010年作『Asylum』、フィルターの2002年作『The Amalgamut』、サージ・タンキアンの2012年作『Harakiri』(すべてReprise)、トム・モレロ・ザ・ナイトウォッチマンの2011年作『World Wide Rebel Songs』(New West)