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(第5回)廻る都市と言語 -葡萄牙~独逸編-

1日だけロンドン、そしてまたドイツへ……

連載
BO NINGENの人生一度きり
公開
2013/07/01   21:00
更新
2013/07/01   21:00
テキスト
文/Taigen Kawabe(BO NINGEN)


1日だけロンドン、そしてまたドイツへ……



【1日だけロンドン滞在編:Meltdown Festival】

そしてミュンヘンから帰った翌日は、BO NINGENとしてオノ・ヨーコ氏が開催する〈メルトダウン・フェスティヴァル〉へ出演。同日に演奏するのは先日コラボ公演〈Words To Blind〉を行った戦友のサヴェージズ、そして天下のイギー・ポップ&ザ・ストゥージズということで気合いは入りまくり。その気迫が伝わったのか、僕のACアダプターがぶっ壊れる。会場であるロイヤル・フェスティヴァル・ホールの方にバッテリーをたんまり頂き、たまたまローディーとして居合わせたシンゴ氏にアダプターも借りて一件落着。サウンドチェック中に、なんとオノ・ヨーコ氏が挨拶に来てくださって感激。その後写真もいっしょに撮らせていただく。



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イギー氏はあの御歳にして物凄いアニマルなパフォーマンスで、〈凄い〉の一言。
彼の後継者は江頭2:50しかいない



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3、4曲目にして、ステージに客を上げまくるイギー様。禍々しい写真になってしまいました



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BO NINGEN & オノ・ヨーコ氏、撮影中



UKツアー以来のBO NINGENとしてのライヴだったのと、前に挙げた理由、そしてパンパンのお客さんを前に気合いが入りまくる。ドラムのもんちゃんが最後に、リアルに酸欠でぶっ倒れるなどのハプニングを挿みつつ無事終了。

【ゲルマン強化月間2:Faust Ningen Suzuki編】

そして翌日にはドイツへ逆戻り。ロンドン滞在が1日のみとは、今月はとことんゲルマン強化月間である。今度はBO NINGENとして、クラウトロック、さらにはインダストリアル・ミュージックの源流であるファウストが主催する〈アヴァンギャルド・フェスティヴァル〉へ。ハンブルグ空港から約1時間かけて、小さな村・シフォルストに到着。



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マジで村っす



到着した日はにせんねんもんだいや、オマー・ロドリゲス・ロペス氏(元マーズ・ヴォルタ)の新バンドであるボスニアン・レインボーズなどのライヴを拝見。翌日は朝から本日のパフォーマンスに向けての準備。

というのも、今回はBO NINGENとしてのパフォーマンスだけではなく、ファウスト+BO NINGENという合体セット、さらにはファウスト+BO NINGEN+ダモ鈴木というドイツの伝説に囲まれての演奏……という狂った企画があったため、狭いステージに10人分の機材が乗るのか確認をしなくてはいけなかったわけです。



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(左)ドラムを並べるファウストのドラマー・ザッピともんちゃん
 (右)何とか全部乗り切った(これでも機材の一部です)



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記念Tシャツ



時間通りに始まらなかったり、サウンドチェック中にお客が雪崩れ込んで〈えっ!?〉というなか15分ほど演奏……というアクシデントはありつつも、無事(?)仕切り直し、ファウスト→ファウスト+BO NINGEN→ファウスト+BO NINGEN+ダモ鈴木→BO NINGENというロングセットは終了。何とも幸せな空間でありました。

翌日は日本語ペラペラな友人、クリストフの風船パフォーマンスを拝見。日曜の午後ということで村の子供も来ており、みんな笑ってて幸せな空間。



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↑この子、最初は笑顔ではしゃいでいたけど、風船の割れた音で泣いちゃった



このフェスティヴァル、本当に小さな村で行われており、規模は300人程度。さらにファウストのジャン・エルヴェ氏が各アクトが始まるたびに拡声器でアナウンスするなどのDIY/ファミリー感溢れる、本当に素敵なイヴェントでした。



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朝からノイズを垂れ流すスピーカー。たまに子供の声(リアルタイム)が混線してきたりでカオス



演奏した日はジャン・エルヴェ氏がみずから運転してホテルまで送ってくださる。本当に感謝。また帰ってきたいフェスティヴァル。〈Faust Ningenまたやろうね!〉との約束をしつつロンドンへ。

【まとめ】

そんなこんなで、とても濃厚な6月を送らせていただき、感謝が止まらない筆者ですが、書きたいことが多すぎて、少し長く、そして読みづらくなってしまった点をお詫び申し上げます。



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6月のロンドンは珍しく良い天気。日光浴をする筆者の同居人たち



さてわれわれBO NINGEN、7月末から8月にかけて再来日ヘッドライン公演を東名阪にて行います。さらには〈フジロック〉〈RISING SUN〉への出演も決定しているので、日本の皆様、日本のどこかでお会いできるのを楽しみにしております。



PROFILE/BO NINGEN



Taigen Kawabe(ヴォーカル/ベース)、Kohhei Matsuda(ギター)、Yuki Tsujii(ギター)、Akihide Monna(ドラムス)から成る4人組。2006年、ロンドンのアートスクールに通っていたメンバーによって結成。2009年にアナログ/配信で発表した『Koroshitai Kimochi EP』が現地で話題となり、〈Offset Festival〉をはじめとした地元メディアからも注目を集め、UKツアーのみならず、日本盤の発表後は日本でのツアーも成功させる。2011年にミニ・アルバム『Henkan EP』をリリース。最新作となるセカンド・アルバム『Line The Wall』(Stolen/ソニー)の日本盤も大好評。そして8月にはふたたび来日公演&夏フェス出演が決定しております!

「BO NINGEN HEADLINE LIVES 2013」
8月1日(木)名古屋 APOLLO THEATER ゲスト:N'夙川BOYS
8月3日(土)大阪 SHANGRI-LA ゲスト:N'夙川BOYS
8月13日(火)東京 代官山UNIT *単独公演
そして
7月28日(日) FUJI ROCK FESTIVAL '13
8月16日(金) RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO

詳細はこちらのサイトでチェック!



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