■ 8月11日(日)
あら「2日目は誰から観るんですか?」
おか「〈SONIC STAGE〉に出演する1975。早耳リスナーのあいだで話題の、マンチェスター出身のオルタナティヴ・ロック・バンドです。本国で本格的にブレイクするきっかけになったシングル“Chocolate”を聴きたい!」
やま「私はまず〈MOUNTAIN STAGE〉に行って、〈iPod〉のCMソング“Yeah Yeah”で知られるウィリー・ムーンを。20代半ばにして貫禄のある風貌、謎めいた雰囲気をもつ彼のライヴはいったいどんなものなんだろう? 〈MARINE STAGE〉のイマジン・ドラゴンズと時間が少しかぶってるから、最後までは観られないかもしれないけど……」
イマジン・ドラゴンズ
おか「イマジン・ドラゴンズは先日、タワー渋谷店B1Fの〈CUTUP STUDIO〉で披露したパフォーマンスがとにかくパワフルだったと聞きました。スケールの大きい彼らのサウンドが、スタジアムでどのように響くのか楽しみですね」
やま「うんうん。ヒット・チューン“It's Time”の爽やかなサビを爽やかな風に吹かれながら聴けたら、きっと最高!」
あら「私は〈MOUNTAIN STAGE〉でウィリー・ムーンの次に登場するホット・シェル・レイから。イケメンたちの瑞々しいパフォーマンスを観てキャッキャしたい! けど、〈MARINE STAGE〉のジョン・レジェンドも気になっていて。彼の歌声を青空の下で聴けるなんて、すごく贅沢だと思う」
やま「ロックでヒートアップする心を落ち着かせてくれそうな、洗練されたR&Bサウンドとソウルフルな歌唱。私も酔いしれたいです」
あら「それからスマッシング・パンプキンズも観ないと! 私はやや後追いで彼らのことを知って好きになったので、前回2010年の〈サマソニ〉出演はものすごくうれしかったんですよ。初めて生で“Today”を聴いたとき、生きててよかったと思ったくらい」
スマッシング・パンプキンズ
やま「私も同じく2010年の〈サマソニ〉で初めて彼らのライヴを観ました。あの感動はいまだに色褪せませんね」
おか「僕はちょうどパンプキンズの裏にあたるパーマ・ヴァイオレッツから、〈SONIC STAGE〉にじっくり腰を据える予定。ラフ・トレードの創始者であるジェフ・トラヴィスが1曲聴いて即契約したという彼らは、〈リバティーンズ以来の衝撃〉といわれるほどの存在なので必見です。そして、この日いちばんの楽しみと言っても過言ではない〈ジョンスペ〉ことジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン!」
やま「昨年、ひさびさのオリジナル・アルバムを発表しましたね」
おか「その新作『Meat And Bone』も最高だったし、下北沢SHELTERで行われたギターウルフとの対バンも凄まじかったらしい。彼ら独特のぶっ飛ばし系ローファイR&Rで汗だくになりたいっす!」
あら「ジョンスペの次は元スミスのジョニー・マーか。これまたおかさんが好きそうな」
ジョニー・マー
おか「いや~、ほんとに。オアシス、レディオヘッド、スウェードなど、後続のUKロック勢に多大な影響を与えてきた彼は、今年キャリア初となるソロ名義でのアルバム『The Messenger』をリリースしたばかりなんです。いま観ないわけにはいかない!」
あら「そこは〈いつ観るか? いまでしょ!〉って言ってほしかった……」
おか「で、シメはトゥー・ドア・シネマ・クラブ! 〈SONIC STAGE〉のトリに抜擢されたのはちょっと驚きですが、昨年12月のジャパン・ツアーもかなり盛り上がったみたいだし、期待は大きいですね」
あら「おかさんがジョニー・マーやトゥー・ドア・シネマ・クラブを観ている頃、私とやまさんは〈MARINE STAGE〉のラストを飾るミューズで大興奮してるんじゃないかと。ぶっちゃけ、2日目は彼らのために行くようなもんなので(笑)」
ミューズ
やま「そうそう(笑)。私は今年1月に行われた来日公演で初めてミューズのライヴを体験したんですけど、席があまりよくなかったにもかかわらず、マシューの大迫力のヴォーカル、映像や光のド派手な演出など、胸をえぐられるような衝撃的なステージだった」
あら「見たことがないものを見る感じ」
やま「まさに。それ以来、待ちに待った〈サマソニ〉! すでに胸がいっぱいです……」
あら「“Madness”で恍惚として~、“Starlight”で手拍子して~、“Plug In Baby”や“Knights Of Cydonia”でぶっ壊れる!」
やま「私は生で聴いてハマった“Follow Me”と、過去の曲では“Apocalypse Please”あたりをやってほしいですね!」
あら「とにかくどの曲でも異常なほど熱くなれるんですよ、ミューズのライヴは。いや~、おかさんが観ないなんて残念だ」
やま「ね~、せっかくの機会を」
おか「急にやな感じですね……いいじゃないですか、僕には僕の〈サマソニ〉があるんですよ!」
あら「僕には僕の〈サマソニ〉が……なんかカッコイイ(笑)」