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第53回——サミー・ヘイガー

連載
OSHIETAL
公開
2013/09/18   00:00
ソース
bounce 359号(2013年9月25日発行)
テキスト
文/山口コージー


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待たせたな、鋼鉄連載〈OSHIETAL〉の時間だぜ! 今月はデビュー40周年を迎えたサミー・ヘイガーをオシエタル! 73年にモントローズのヴォーカリストとしてシーンに華々しく登場し、その3年後にはパワフルな歌唱を武器にソロへ転身。やがて〈ヴォイス・オブ・アメリカ〉と賞賛されるようになり、83年にはニール・ショーン(ジャーニー)とHSASを結成、85年にヴァン・ヘイレンへ加入する。この頃のサミーは向かうところ敵なし状態で、関わったバンドのアルバムをすべて全米1位に叩き込んでいるのだ! そして90年代半ばになるとソロ活動を再開し、最近ではチキンフットでの活躍も記憶に新しいところだろう。

そんな彼がモントローズ〜HSAS〜ヴァン・ヘイレン〜チキンフットの面々に加え、キッド・ロックやミッキー・ハート(グレイトフル・デッド)、タジ・マハールらをゲストに招いたニュー・アルバム『Sammy Hagar & Friends』を投下! サミーが渡り歩いてきたグループを彷彿とさせる楽曲あり、ルーツであるブルース/カントリーあり、そしてデペッシュ・モードらのカヴァーありの、充実した内容となっているのだ! この一枚さえあれば駆け足で彼のキャリアを振り返ることができるなんて、何とも嬉しいではないか! いまなお現役バリバリ、衰え知らずの声量を誇る65歳のサミー・ヘイガーを聴かずして、メタルを、いや、ロックを、いや、音楽をカタルべからず!



▼関連盤を紹介。
左から、サミー・ヘイガーの81年作『Standing Hampton』、HSASの84年作『Through The Fire』(共にGeffen)、ヴァン・ヘイレンの86年作『5150』(Warner Bros.)、チキンフットの2011年作『Chickenfoot III』(Ear)

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