アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! アイドル・ポップを愛してやまないハナエが、なかでもお気に入りの作品を紹介します!
Wink 『WINK MEMORIES 1988-1996』 Polystar
Winkを初めて聴いたのは6歳の時。
なにげなくつけていたTVに“淋しい熱帯魚”のミュージック・ビデオが映し出されたのです。
妖艶な歌声、ダンサブルなビート、マリオネットのように踊る美少女、触れたら壊れそうなほど儚く美しい世界観。
すべてが衝撃的で、幼い私はただ画面の前に立ち尽くしていました。
その出逢いからほどなくして入手したWinkの『WINK MEMORIES 1988-1996』。
この作品は彼女たちのデビュー・シングルからラスト・シングルまでがすべて収録されているベスト・アルバムです。
私は楽曲のクォリティーの高さと惑わせるような歌声に心酔し、自分のヴォーカル・スタイルも大きな影響を受けました。当時からいまに至るまで、取り憑かれたように何度も聴いた作品です。
特に好きなのは“Sexy Music”から“夜にはぐれて -Where Were You Last Night-”の流れです。どちらも洋楽カヴァー曲ですが、“残酷な天使のテーゼ”など数々の名曲の歌詞を手掛けた及川眠子さんによる日本語詞がメロディーラインの美しさをさらに際立たせています。
さて、この連載も今回で最終回となりました。
私のアイドル遍歴の一部をご紹介しましたが、いかがでしたか?
書き終えた感想としては……まだまだ書き足りない!といった感じです。
CDだけじゃなく現場や接触のことも語りたいし、まだ紹介できていない素敵なアイドルの名盤もあります。
機会があれば、またこうしてアイドルについて語らせていただきたいと思います。
それでは、またどこか(の現場)で!
PROFILE/ハナエ
94年、福岡生まれのシンガー。13歳の時にレコード・レーベルへ送ったデモ音源をきっかけに、2011年6月にファースト・シングル“羽根”でデビューし、今年7月の最新作“JUVENILE!!!!”まで、6枚のシングルを発表。そして11月27日にはファースト・フル・アルバム『十戒クイズ』(ユニバーサル)をリリース! さらに、来年2月9日(日)には初のワンマン・ライヴを原宿アストロ・ホールで開催予定です。もちろん年内にもまだまだイヴェント出演が予定されているので、詳しい情報はコチラでチェックを!