音楽愛を詰め込まれたディープな結晶たち
往年のシカゴ〜デトロイト・サウンドへの畏敬を背景に、アンダーグラウンドなディープ・ハウス/テクノ、ブギー/ディスコなどを送り出してきた、シカゴのスティル・ミュージック。CD作品ではランドルフやリック・ウィルハイトのアルバムでも知られるレーベルだが、今度はそのオーナーたるジェローム・デラッジのアルバム『Stilove4music』が登場した。これは過去のカタログから自身のトラックをセレクトしたDisc-1と、アル・ケントらのレーベル音源を集めたDisc-2から成る2枚組。なお、デラッジといえばブギーや初期ハウスのミックスCDで知られているが、この後には80年代(シカゴ・)ハウスの貴重な音源をまとめた編集盤も次々とコンパイルしている。トラックスだけじゃない往時の史観を補足するものとして、こちらもチェックしてほしい。
▼ジェローム・デラッジ監修の近作。
左から、サンセット音源を集めたコンピ『Jerome Derradji Presents Kill Yourself Dancing: The Story Of Sunset Records Inc. Chicago 1985-88』、9月25日にリリースされるコンピ『Jerome Derradji Presents Bang The Box!: The(Lost)Story Of AKA Dance Music Chicago 1987-88』(共にStill Music/OCTAVE)