サマーソニック2013で来日したストーン・ローゼズ。2011年に待望の再結成を実現させて以来、ニュー・アルバムへの期待は高まるばかりだが、新曲の制作は着々と進んでいるという。ストーン・ローゼズのメンバーとは30年来の付き合いであるミュージシャン兼音楽ジャーナリストのジョン・ロブ氏が現状を明かしてくれた。
「新曲をすでに作っているのは知っている。ツアー中にリハーサルしていることもね。まだレコーディングはしていないという状況だ。再結成時の記者会見直前にイアンに偶然会った時、新曲のアイデアがどんどん出て来ているという話をしてくれたよ。ただ、新曲の発表の仕方には十分なプランが必要だ。いまやライヴでやれば、すぐにスマートフォンで記録された、音質や画像の質がそれほど高くないクリップが一瞬にして動画サイトに上がってしまう。ライヴで最初にやるべきか、完成されたものをリリースしてからライヴでプレイするか……曲作り以外にプランしなければならないことがたくさんあるんだ」
「とはいえ、このまま同じセットリストで、というのも考えづらい。来年には何か新しいことをしないと、という岐路には来てるんじゃないかな。あくまで推測でしかないが、そうやって考えると、来春くらいには新譜のニュースがありそうだよね。まあ、ローゼズは5年に一度のペースでアルバムをリリースしてきたバンドだ。再結成してまだ2年、ファンはあと3年くらい待てるのかもね(笑)」
ストーン・ローゼズの現状を明かしてくれたロブ氏は、著書「ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、復活と。」を8月7日に発行。全700ページに及ぶ本書は、メンバーはもちろん、ギャラガー兄弟やジョニー・マーなどの証言を踏まえて、メンバーの少年時代からバンドの結成と解散、再結成に至るまでを丁寧に追ったドキュメンタリーとなっている。
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