ドキュメンタリー映画の日本公開が発表されたストーン・ローゼズ。この伝説的ロックバンドにおいて天才ドラマーとして名高いレニが、ピアノ奏者としても非凡な才能を発揮しているという。書籍「ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、再結成と。」の著書であるジョン・ロブ氏が明かした。
「ローゼズが注目を集め出したころ、ファンの間で言われていたことは常に〈ドラマーがすごい。絶対にライブに行くべき〉だった。レニのルーズなリズム感は唯一無二の魅力だよね。そして今、あのドラムで体験できるグルーヴィな魅力を、レニはピアノでもやれるようになっている。あれは再結成後のブダベストでのライブのあと、ホテルのラウンジバーで、ピアノ奏者が去ったあとに、レニがふらっとピアノの前に座り、遊びで引き始めたんだよ。その音色といったら、お遊びなんてとても言えないようなクオリティの高さでね。ドラムで作り出す絶妙にルーズなリズムと同じようにピアノを奏でるもんだから、場内は一瞬にして虜にされてしまった。まさに奇跡のようなひと時だったよ」
ストーン・ローゼズの秘話を語ってくれたロブ氏は、著書「ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、再結成と。」を8月7日に発行。全700ページに及ぶ本書は、バンド解散後に刊行したものに、メンバーそれぞれのソロ活動や再結成時に加筆を加えた再結成エディションで、日本語版のために特別に書き下ろした序章も追加されている。アシッドハウス、マッドチェスター・ムーブメント、オアシスやブラーをはじめとする一連のブリットポップ・ブームを築き上げたバンドの軌跡をあますところなく詰め込んだ一冊となっている。
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