日韓それぞれでの新作発表や、海外ツアーの成功といったグループの活動に加えて、ユニット活動や個人でのミュージカル出演など、活躍の幅をさらに広げているU-KISS。多忙な日々を極めるなか、メンバーはそれぞれの経験を活かし、グループの軸となっている音楽活動やパフォーマンス、ライヴにも積極的にアイデアを出し、アーティストとしてさらなる進化を遂げているよう。今回のタワーレコードのインタビューでは、2月に発売された8枚目のシングル“Break up”と3月19日にリリースされる日本サード・アルバム『Memories』、夏に行われるホール・ツアーの話題を通じて、音楽やライヴと真剣に向き合いながら、新たなステージへと歩みを進める彼らの〈いま〉と〈これからやってみたいこと〉を中心にお伺いしました。
★その2はこちら
――“Break up”のパフォーマンスには、キソプさんのアイデアが入っているパートがあると伺いました。
キソプ「メンバーが一列に並んで違う角度で腕を出すダンスの部分です。いっぱい聴いたんですけど、激しいダンスが特徴の曲なので、中盤に登場するこの部分をポイントにしたいなと考えていて。振り付けの先生と一緒に作りました」
フン「位置の移動はないんですが、手の動きだけで、かっこよく見える振り付けですよね」
スヒョン「手を出すタイミングがすごく難しいです」
――シングル“Break up”のCD+DVD盤に収録されているメイキング映像を見ると、その苦労がわかりますよね。タイミングを間違った映像も入っているので……。
フン「誰?」(メンバー爆笑)
スヒョン「フンさんと僕が早く手を出しちゃった映像ですね。最近歌詞とかダンスとか忘れちゃうんです。本当に困ります。歳がちょっと……。腰も痛いし膝も痛いし……大変です」
――曲の冒頭でフンさんとイライさんがぐるっと回るパートがあるじゃないですか。あの部分、本当にびっくりして。
スヒョン「オープニングで圧倒的な存在感をみせようと思って。今回の“Break up”は、ダンスを練習するときに、メンバーそれぞれがいろんな意見を出し合って、いまの形のパフォーマンスになりました」
ケビン「この曲は振り付けがハードで大変ですけど、ファンのみなさんはかっこいい僕たちや、激しいダンス曲が好きなんじゃないかなと考えて、今回は“Break up”を選びました。みんなで聴いてこの曲をタイトル曲にしたいねって話していて。これにしましょう!と。ダンス以外にも、イライが詞を書いたりして」
イライ「英語でRap詞を書いたんですけど、覚えられません(笑)。もともとは日本語よりも英語のほうが覚えやすいですけど、今回はちょっとテンポが速いし……。普段あんまり使わない単語が入っていて、難しいです」
――12月に発売された“Fall in Love”はAJさんが楽曲制作に参加されていましたし、U-KISSはメンバーが積極的に作品づくりに参加していますよね。
スヒョン「AJさんの曲は、何度かシングルやアルバムに収録されていますが、最近ほかのメンバーも作詞や作曲にはまっているんです。僕以外」
――スヒョンさんはなぜ……?
スヒョン「僕はまだ! 歌の実力が足りないですから! 歌をもっと完璧になってから! 作曲をしたいです!」
ケビン「えー……」
フン「ただのめんどくさがり屋さんですね」
スヒョン「……そうだね。まだアニメとゲームに夢中で(笑)。でもみんな本当に頑張っているから、メンバーが作った曲がタイトル曲になったり、作品全体をU-KISSみんなでプロデュースしたりしたいですね」
――楽曲を発表する過程のなかで、ほかに挑戦してみたいことはありますか? 例えば、CDのジャケット写真を撮るとか……。
ケビン「僕は、ミュージック・ビデオをディレクションしてみたいです」
スヒョン「たぶんダメです」
ケビン「ダ……ッ、できる! できます!!」
イライ「撮影はiPhoneで(笑)」
ケビン「韓国のディレクターさんが今度はU-KISSと一緒に考えて、ミュージック・ビデオを作ってみるのもいいかなーって話していたので、やってみたいと思ったんです。もし僕がディレクションするなら、ストーリーラインがあるもの……。曲を聴いて、想像して、誰も浮かばないようなアイデアを入れて」
――例えば、3月19日に発売になるアルバム『Memories』のリード曲“Spring Rain”で、ケビンさんがミュージック・ビデオを作るとしたらどんな映像にしたいですか? 美しいメロディと切ない世界観が印象的なバラードですよね。
ケビン「いきなり難しいですね!! んー……どうしようかな~」
フン「監督さん頑張って」
ケビン「……まず、雨が降ります」
イライ「まず雨が降ります(笑)」
スヒョン「……誰でも思い浮かぶよ! タイトルに〈Rain〉が入ってるから、雨は誰でも想像がつくよ!」
ケビン「(爆笑)。あーどうしよう……。考える時間が欲しい~。ちょっと考えます」
スヒョン「僕だったら……。まず、雨が降ります(メンバー爆笑)。それで、ヒロインの女性が心臓の病気で」
――それは、スヒョンさんが出演したミュージカル〈Summer Snow〉(※1)のストーリーに近いのでは……?
スヒョン「(はっとしてソファから崩れ落ちる)。これ〈Summer Snow〉だ!!! じゃあ、こんなのはどうですか? ヒロインの女性は目が見えないんです。僕が主人公で……。で、キソプは医者、他のメンバーはエキストラで。それで、彼女と僕は恋におちて、僕の目を彼女にあげるんです」
――やっぱりどこか〈Summer Snow〉に似ているような……(笑)。
ケビン「あ! 思いついた! 女性がエイリアンで……。雨が降る日に、彼女が別の星からくるんです。で、僕たちが彼女と恋におちるっていうのは、素敵じゃないですか? 僕がミュージック・ビデオを作るとしたら、ストーリーはこれにします!」
※1 Summer Snow 昨年、スヒョン、ケビン、キソプが出演したミュージカル。自転車屋を営むジンハと、心筋拡大症を患うヒロイン、ソルヒの恋愛を描いた作品。
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