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[第12回]心の変化

連載
tofubeatsの棚の端まで
公開
2014/03/20   00:00
ソース
bounce 364号(2014年2月25日発行)
テキスト
文/tofubeats


春の訪れフロム神戸! 若き俊英のCD棚の端から端までを荒ぶる連載オンザフロア!



日本、海外問わずこの人の仕事大体いいよな〜っていうプロデューサーは存在しているのですが、ジャック・フレッド・ペトラスというプロデューサーはやっぱりどうしてめちゃくちゃカッコいい。よく知る方々には今更?って話でしょうが、大学時代の或る日、京都の某レコ屋で唐突に好みを知っている店長に指摘されてからこの魔法のワード(ただの人名やけど)にどうにもこうにもハマってしまって、今に至ってます。角松敏生氏もチェンジには影響を受けたと某誌で書いてましたが、そんなこと知ったのはさらに後。まあでも若いんだし、あとから知るのはあたりまえ!ってわけで聴いてみましょう。

 

1. PETER JAQUES BAND 『Greatest Hits & Essential Tracks』 Smith & Co.

まずは本人の名前を冠したこちらのバンド。“Walking On Music”のとりあえず上げてくるノリとブレイクダンサーの黎明期をなんとなく感じるMVはマジで最高(検索してね)です。連載第6回でも触れていますが“Is It It?”のカーテンコール感もまたハッピーで踊る以外の選択肢をあなたに与えません。これもやっぱビデオがいい。

 

2. THE B.B.&Q. BAND 『The Brooklyn, Bronx & Queens Band』 Capitol(1981)

全アルバム最高と諸手を上げて宣言できるBB&Qバンドは、JFPとマウロ・マラヴァシのコンビ(この2人主導でマッチョというユニットもやっていました)でプロデュース。こちらも以前取り上げた“Dreamer”がそもそもJFPとの出会いだった僕にとって、このバンド名義での音源はすでに衝撃でした。

 

3. CHANGE 『Miracles』 Atlantic(1981)

ルーサー・ヴァンドロスもヴォーカルで参加していたこのユニット、BB&Qより気持ちスムースな楽曲が多めでこちらも最高。“Hold Tight”のスムースな滑り出しとフックのグルーヴ、まさに奇跡! なんじゃこれ! 84年ごろの“Change Of Heart”“Warm”といった諸作は打ち込みが増えたことによりシンプルな作りの曲も増えてさらにエモーショナル。ハイ・ファッションについても触れたいけど面積足りず!

 

PROFILE/tofubeats(トーフビーツ)



90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。自身のメジャー・デビューからプロデュース仕事まで大忙しだった昨年以上に、今年も大活躍の予感が大です。まず、4月2日にリリースされるlyrical schoolのニュー・シングル“brand new day”(T-Palette)の初回限定盤Bに“ひとりぼっちのラビリンス”のリミックスを提供。さらに、5月より劇場公開予定の映画「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」の主題歌として、神前美月(主演の橋本甜歌)の歌う“HOW'S IT GOING?”をプロデュースしていることもあきらかになりました! こちらのシングル・リリースは4月23日。さらなる最新情報は〈www.tofubeats.com〉にて!