はかないものばかりだけど……でも、やるんだよ!
平和嶌「別掲でさくら学院を紹介してますが、この界隈も例年通り卒業~入学の桜シーズン到来で」
ピ~ス!久保田「いやもう、すっかりビジネスとして定着し……おっと、そうは言いつつも、自分の娘のことか!?ってぐらい込み上げてきちゃうものもありますよ、なかには」
平和「卒業と言えば、SUPER☆GiRLSの八坂さんです。もうね……」
ピ~ス!「最後のステージで清々しいナミダ、いただきましたよ。さおりーぬ、そして新生スパガの未来に幸あることを祈らずにはいられないね」
平和「“初恋グラフィティ”でスクリーンに12人映す粋な計らいにグッときました。今回のベストで第1期を総括しつつ、新しい12人にも超絶期待したいです」
ピ~ス!「だね。で、今年の桜ソングは……でんぱ組.incの“サクラあっぱれーしょん”にHKT48の“桜、みんなで食べた”、あと、アイドリングNEOの“Sakuraホライズン”、乙女新党の“サクラカウントダウン”……」
平和「ALLOVERの“桜 BaBy ラブ”も2月に出てましたけど、どれにZOKKONでしたか?」
ピ~ス!「でんぱ組.incは面目躍如というか、ここまで脳天気に響く桜ソングは他にないよね。あっ、もちろん誉めてるんだけど」
平和「桜って儚さとか切なさだけじゃなく、めでたいものでもありますからね」
ピ~ス!「そうそう、“桜BaByラブ”のサビでさ、親指を鼻の穴にあてて手のひらを仰ぐ振付があるんだけど、アレって桜金造のネタだよね。そんなところまで〈桜〉に引っ掛けるとは!」
平和「当人たちもそうでしょうけど、私の世代ですら馴染みがないですね……」
ピ~ス!「では、真面目に。ZOKKONという意味だと、乙女新党は4人のうち2人がリアル卒業を迎えるわけだし、いままでの楽曲が元気振り切り系ばかりだったので、今回のようなおセンチ路線には結構高まってますよ」
平和「ちかちゃんの『みんなとオマエラの歌』も残念ながら終わっちゃいましたけど、乙女新党は大収穫でしたね。あと、HKT48の直球ぶりが清々しくていいなあと思います」
ピ~ス!「HKTらしいハツラツ系だけど、“桜、みんなで食べた”って曲名からして秋元クォリティーだし、元気いっぱいだけど私立のお嬢様学校的な品もあっていいね。Type-Bのカップリング“昔の彼氏のお兄ちゃんとつき合うということ”も気になる。ある意味、花びらソングだし」
平和「(オヤジ……)あと、年度が変わるタイミングなんで、つりビットや18みたいに〈旅立ち〉系の曲も多いです」
ピ~ス!「つりビットはPVを観るとテーマがより具体化するんだけど、これは旅立ち系というより、〈キラリ〉とか〈思い出〉っていう瑞々しい言葉によって彼女たちの清らかさがより際立つ王道のアイドル・ポップだね」
平和「X21も王道的です」
ピ~ス!「あのBENIを生んだ美少女クラブ21の……だいぶ空いたけど後継グループね。デビュー曲から卒業ソングっていうのは斬新だし、パッヘルベルの〈カノン〉使いがね、品がよろしいです」
平和「偶然にも、さんみゅ~の新曲とジャケが似てておもしろいですが」
ピ~ス!「さんみゅ~はデビューからずっと〈お父さん世代〉に訴えかける楽曲が続いてて、今回もキャラが立ってるよね。BメロあたりでTHE ALFEEの某曲を思い出したり、言われてみればサビは明菜だったり……」
平和「80年代ネタは次号に回すとして……何にせよ満開ですね。あと、新たな旅立ちを歌うものだと“Let's Go!!”という名曲がありまして→」
▼文中に登場したアーティストの作品。
左から、SUPER☆GiRLSのベスト盤『超絶少女☆BEST 2010~2014』(iDOL Street)、でんぱ組.incのニュー・シングル“サクラあっぱれーしょん”(MEME TOKYO)、HKT48のニュー・シングル“桜、みんなで食べた”(ユニバーサル)、4月2日にリリースされるアイドリングNEOのニュー・シングル“Sakuraホライズン”(avex trax)、乙女新党のニュー・シングル“サクラカウントダウン”(ふわふわれこーど)、18のニュー・シングル“旅立ちの時”(タートル)、X21のデビュー・シングル“明日への卒業”(avex trax)、さんみゅ~のニュー・シングル“春が来て僕たちはまた少し大人になる”(ポニーキャニオン)、ALLOVERのニュー・シングル“桜 BaBy ラブ”(ALLOVER D.D.)、つりビットのニュー・シングル“旅立ちキラリ。”(Kisspoint)