レコード会社を移籍後、初となるオリジナル・アルバム『ALIVE~Always In Your Heart~』を12月7日にリリースするMYNAME。コヌのソロ活動やベスト・アルバムの発売、ツアーなど、忙しい日々を過ごしていた彼らの2016年の集大成ともいえる本作は、より5人の個性や、らしさといった部分にスポットを当てた作品と言えそうだ。TOWER RECORDS ONLINEでは、楽曲にまつわる話題を中心にしたインタビューを行った。
これまでもみんな作曲はしていたので、今回メンバーの曲を入れたらどうですか?って僕たちから言いました(セヨン)
――まず、今回のアルバム名を『ALIVE~Always In Your Heart~』にした理由を教えてください。
セヨン「MYNAMEがいままで活動をしてきて、いまも〈生きている〉というか……」
コヌ「〈ALIVE〉だから、もっと生き生き感じを見せたかったんですよね。それでタイトルをつけました」
――インタビューをするにあたって先に聴かせて頂いたんですが、過去の作品に比べて、大人っぽい作品という印象を受けたんですよね。
セヨン「今回は、自分たち自身のことを考えて作った曲もあるからかもしれないですね。メンバーはメンバーのこと、MYNAMEのことを誰よりも知ってるので、成長するためにはどんな曲があればいいかも考えて制作しました。それで、アルバムのレベルが全体的にアップしたんじゃないかと思います」
――そして、前作からシングルの発売を挟むことなく、全編新曲という作りも、これまでにない感じというか。
ジュンQ「確かに、シングルで先にリリースされた曲が入ってるのが普通ですよね」
セヨン「1年間シングルがなかったから、全部新曲になったんですよね~。ツアーもあって、2016年は本当に忙しかったですよね」
インス「この1年間、まるっと全部、このアルバムを作る作業をしていました。移動しながら、電話しながら、ホテルとかでも曲を作っていたし……」
セヨン「アルバムには、メンバーが作った曲がたくさん入っているんですけど、これまでもみんな作曲はしていたので、今回メンバーの曲を入れたらどうですか?って僕たちから言いました。それでOKを貰って。だから、いままで以上に僕たちの意見が入っているアルバムですね」
インス「今回は半分以上がメンバーが作った曲だから……」
コヌ「失敗する可能性もないわけじゃないけど、メンバーの気持ちが入っている分、今回はMYNAMEとしての核があるアルバムというか。それはこれまでと違いますよね」
――コヌさんはソロ活動もありましたが、今回のアルバムを作るにあたって、ソロ活動からの影響もあるんでしょうか?
コヌ「もちろんです。今回収録されている曲は、早く歌いたい気持ちがあって。早くやりたいと思って作った曲もあるんですけど、今回は前よりも慎重に作っていった感じはあります。より真剣に作業をするというか。ジャンルも少し変えてみたいと思ったし、すべてのことに対して自由にやるんじゃなくて、1曲1曲気を遣いながら作業をしていく感じ。1回ソロ作を出してみると、改めて考えることも多くなりました。でも面白いです」
僕は、自分が好きな曲だけを作る、MYWAYなタイプではないんです。いろんな人がいいと思ってくれるような音楽を目指して作ってます(インス)
――それぞれ曲を作るにあたって、自分だけで歌うイメージで作った曲を5人で歌うことになったり、最初からグループで歌うことを想像しながら作ることもあると思うんですけど、今回収録されている曲に関しては、どちらでしょうか?
インス「曲によりますよね。一人で歌うイメージで作った曲だけど、5人で歌うことになったのは“Crank up”です。だから最初、この曲をアルバムに入れましょうと言われたときに悩んだんです。一人で歌うイメージだったので、どういう風にパートを分けようかと悩んだし、(5人で歌うことで)微妙になるんだったら、入れないほうがいいんじゃないかって。でも実際にレコーディングしたものを聴いたら、なるほど、大丈夫だって」
――なるほど。インスさんはそのほかにも何曲か制作に携わっていますが、“Crank up”以外の曲はいかがですか?
インス「“Crank up”以外は、メンバーと歌うイメージで作りました。誰がどのパートを歌うかもイメージしながら作ったので、全然問題はなかったです。レコーディングをした後に聴くと、やっぱりイメージ通りにできた!と思ったし、自分で作った曲は、自信がありますね。今回は、バラードもあるし、EDM調の曲もダンス曲もあるし、R&Bもあるし……。僕は、自分が好きな曲だけを作る、MYWAYなタイプではないんです。いろんな人がいいと思ってくれるような音楽を目指して作ってます」
セヨン「聴く人のことをまずは考えて、ポピュラリティのある曲を作るのがインスさんです」
インス「だから、例えばラジオとかで初めてMYNAMEの曲を聴いた人が〈この曲いいね、誰の曲だろう?〉って調べてくれたら嬉しいなって。そういうことを考えて、メロディーを作ります」
ジュンQ「僕が作った“ニガモンデ”という曲は、もとは5人で歌うことは考えてなかったんです。でも、メロディーを録音して曲を作りながら、これは5人で歌ったらどうかなって思うようになりました。正直に言うと、曲のなかにキーの高いメロディーを入れたいと思っても、僕は低いから歌えないし、できないことがたくさんありますよね。でも他のメンバーは、僕がこの曲で実現したいメロディーを歌える、ほしい雰囲気を作ることができるから、5人で歌えることになって、他のメンバーに感謝しています。僕が求めるイメージが実現できたので、本当に良かったです。あと、セヨン兄さんと歌った“Oh My Gosh”(※web限定盤収録)は、セヨン兄さんと一緒に歌いたいという目標を決めてから作った曲ですね」
セヨン「この曲は、ジュンQの色がちゃんと入っているので、その色に合わせていく作業が僕は難しかったです。ラップのスタイルも違うし……。でも、僕はジュンQの考え方がカッコいいと思っているから、参加できてよかったと思います」
コヌ「web盤に入っているチェジンのソロ曲“僕の心に”は、僕が作ったんですけど、チェジンにどんな曲を歌いたいかを聞いてから作りました。まずは、音楽の雰囲気ですよね。どんな感じがいいかとか。歌詞は切ない歌詞がいいなと思ったし、チェジンはバラード曲が好きだから、バラードにしました」
チェジン「僕はコヌ兄さんから“僕の心に”を聴かせてもらったときに、曲は凄くいいけど、僕が一人で歌えるのかなってめちゃくちゃ心配だったんです。メロディーラインが難しくて。でもコヌ兄さんに教えてもらって」
コヌ「でも、今回のチェジンの曲は、10点満点だったら12点あげたいぐらい良くできていて。もちろん、僕の曲“Good Bye To You”(web盤収録)もいいですよ。自分の曲を作るときは、イメージもしっかりできてて、楽だったんです。5人の曲を作るよりも、自分のやりたいことを曲にしていくほうが楽しいタイプなんですよね」