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2006年、ポップな知性はラディカルに、ロジカルに、リリカルにジャズをやりすごす。ジャズはポップミュージックにインサートされたフィクションに過ぎない。
ミュージシャンのUNFIXEDな肉体が「歌」と「音」に揺れる。- 鈴木正人、初のソロアルバム。 ヴォカールにUA、青柳拓次が参加。
鈴木正人
UNFIXED MUSIC
intd-1010
\2,600(tax in)
2006/11/22 on sale
Musicians:
Masato Suzuki
Akira Sotoyama
Kazuhisa Uchihashi
Yasuhiro Yoshigaki
Taisei Aoki
Hiroyuki Shiotani
Takuji Aoyagi
Ren Takada
UA
鈴木正人『UNFIXED MUSIC』に寄せられたコメント
親愛なる鈴木正人様へ
「白いシャツ、櫛目の効いた髪型、メガネ」
あなたの容姿を形容するに、ふさわしい3つのアイテムが・・・
・汗まみれになったり・・・
・振り乱れたり・・・
・ズリ落ちたり・・・しない
いつもの「スーッとした」あなたが、
そのまま音盤になった様な作品ですね。
ジャケット写真の湖面の様に“凪いだココロ”そのままで
ボクには、どこが「Unfixed(とらえがたい)」なのか
何度聴いても解りませんでした。
ーこれは、まーきゅん(そう呼んでます)の音楽です!ー
ASA-CHANG
http://www.asa-chang.com/
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鈴木君。
傑作の完成おめでとうございます。素晴らしい。
高い技術とセンスに裏打ちされた、クールでグルーヴィーな名盤。30代が作るソロアルバム。というアイテムとして、これ以上なにを求めれば良いのだろうか?
とはいえワタシ、まだ聴いてないんですね(笑)。
でももう、傑作に決まっているので先にコメントしておきます。
聴いて違っていたら電話しますね。
それでは~。
菊地成孔
http://www.kikuchinaruyoshi.com/
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書かれた部分と書かれなかった部分がシームレスに繋がった極めて強固な物語。
そういうのは何度も聴きたくなるんだね。
正人さんが紡いだ7つの物語を堪能させて頂きました。
冨田恵一(冨田ラボ)
http://www.tomitalab.com/
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「UNFIXED MUSIC」発売記念対談
鈴木正人×菊地成孔
「UNFIXED MUSIC」によせて
TEXT:村尾泰郎(音楽ライター)
LITTLE CREATURESのメンバーとして、ミュージシャンの道をスタートした鈴木正人。気がつけばバンド結成20周年を目前に控えて、初めてのソロ・アルバムがリリースされる。
その20年という月日が、鈴木自身にとってどれほどの時間だったのか。それは本人しか知るすべはないが、鈴木はその道のりのなかで、ベース・プレイヤー
/アレンジャー/プロデューサーとして、UAやハナレグミ、畠山美由紀など数多くのアーティストたちと関わり、2005年には内田也哉子、渡邊琢磨
(COMBO PIANO)とsigh boatを結成。人と人、音と音を繋ぎながら、シーンにおけるキーパーソンとして、その存在感を高めてきた。
今回のレコーディングに駆けつけたのも、そんな彼の才能や人柄に惚れ込んだ仲間たちばかり。盟友・青柳拓次やUAが歌声を披露し、芳垣安洋、内橋和久、外山明、塩谷博之、青木タイセイといった腕利きのミュージシャンたちに、高田蓮も加わったユニークなラインナップだ。
ブリティッシュ・ジャズの知性、アメリカーナ・ミュージックのふくよかさ、インプロヴィゼーションのスリル……さまざまな要素を織り込れた本作は、そのすべてであって、そして、そのどれでもない。
『UNFIXED MUSIC』と名付けられたタイトルどおり、とらえがたい(Unfixed)なサウンドと魅力が詰まっている。
たとえばクインテット~セクステットの演奏では、作曲家/アレンジャーとしての構成力。即興要素が濃いトリオ編成では、プレイヤーとしての確かな実力を
感じさせる本作は、鈴木正人というアーティストの個性をサラリと一筆描きしたような簡潔なラインと、豊かなニュアンスで表現している。なにより、アルバム
を包む研ぎ澄まされた美しさは、都市音楽の官能そのものだ。INTOXICATEというレーベルにふさわしい、優美な毒を含んだ作品だと思う。