トップ > 成功の響き
今日は、失敗から始まった。
だけど、成功という印象から始まる朝ってあるのか?
少し、あったような気がする。
実は、朝からつまづくことは以外に多い。
すでに、昨晩から失敗したまま朝になることも多い。
つらい、ケース
「失敗した夜から、一睡もできずに迎える朝、のまま昼。そして解決の目処もたたず、夜そして朝」
ひどいことばかり連想するようになったのは、歳のせいかも。
夢は、恐怖と不安、怒りの連続だ。
今日はリハーサルだと思っていたら、明日だった。
だから比較的早く編集部にこれた。
そしたら久しぶりに関西のアーティスト、山本公成さんと出会えた。
彼と初めて出会った時、ジョン・ゾーン、内橋和久、ネッド・ローゼンバーグといった演奏家といっしょにフリージャズを演奏していた。その後、僕も、彼のそういう音楽につき合った。
あるとき、身体が壊れ、しばらく音楽は途絶えたけれど、復帰した身体は、
新しい音楽と呼吸を始めていた。
彼の周りに新しい音楽の輪ができあがって、
僕は、彼の新しい音楽の優しい響きに、随分夢中になっていた。
彼と仲間の音楽を聞いていると、星空が輝き、山が息吹き、雨に川や海を感じた。
あることがきっかけで上京し、その後、あの音楽は、遠く、響きはかすんでしまった。
随分、年月が経ち、僕は何度か、公成さんの音を手にしてはいたものの、僕の身体は随分と不自由
にな耳に成っていたのだろう。
月曜日は、日曜の次の日。目をつぶって開く、そして閉じる。すってはいて、すって、はく。
久しぶりに彼の声を聞いて、音を聞いて、身体に触れて、朝の失敗の記憶は、和らぎ、この週末も
ちょっといいことがあったように思えた。
編集部 高見