トップ > 余韻_12/7.8 ewe
おわった。開放感でいっぱいというほど、支配されつづけたという縛りもなかったけれど。
コンサート会場とタワレコ新宿/渋谷で先行発売する菊地成孔のアルバムが無事リリースできたから、すでに制作担当としては解放されていたからだろう。
コンサートの現場では、アンサンブルのライブラリアン的なポジションを担当している。
レパートリーの管理/開発、リハ、本番までにそれぞれのメンバーにパート譜を用意すること。
レコーディングアーティストのコンサート制作だから、アルバム制作時にレパートリーの開発というレベルの仕事は完了しているし、譜面も揃っている。
菊地のひらめきによってあらたにレパートリーをコンサート用にそろえるとか、まれにあるが、まれにしかない。
それに、この編成のアンサンブルは世界にひとつしかない。
短期にあたらしいスコアを準備できない。コンサートが終了して、菊地のペペ・トルメント・アズカラルは、その活動の第一期を終了し、第二期に向けてしばらくその活動を休止する。
僕は、その間に、ステージ上の楽器の配置をどうするか、音響的側面、演出的側面から検討し、第二期のためのアイデアのマトリックスを提出しようと思っているところ。
アンサンブルを作り直すというある種の極論も視野に入れて、これから準備したい。
ひとまず、PA時代の室内オーケストラという視点から、ブーレーズ、グラス、ライヒ、とか、タンゴ、ジャズ、ビッグバンドのオーケストレーションとそのステージプロットについて、調査を始めたい。
こうかくと大袈裟ですが、それがまあ仕事。
こちらの仕事のレベルが深くなると、担当アーティストも盛り上がるというものです。