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カテゴリ : Live Information 

掲載: 2010年04月16日 12:00

更新: 2018年08月07日 04:24

文/  佐々木

ロゴバ(*)というインテリア・ショップでの演奏会を始める、平河町ミュージックス
ミュージックの複数形?

平河町ミュージックスについて:
musicに複数形はない、そう教わったことはありませんか。
世界にはさまざまな音楽があり、これが音楽?とおもわれるものもあります。音楽について考えるひとたちは、複数形でmusicsとつかうのがごくふつうになっています。
どこでもおなじような音楽がメディアからながれてくると、音楽がいろいろであることを忘れてしまう。忘れるよりまえに、知らないことだってあるかもしれない。
生きものの多様さが再認識され、文化の単一化に疑問をなげかけるいま、街の一角で、感じてみられたら、とおもうのです。ひと、ひとりひとりの生が、すき・きらい、でも、わかる・わからない、でもなく、音楽の奏でられるときと交差し、よりそい、そして、またはなれてゆくことを。
musics、音楽を複数形で。

音楽を紹介する媒体としては、もちろん!一人でも多くの方に、いろいろな音楽を聴いていただきたいと思っています。コンサートホールではない空間と、現代の音楽家がどう向きあい、どういうメッセージを紡ぎだすのか、現場でその瞬間を共有しませんか?第1回目の出演者は、先日グバイドゥーリナ《樹影にて~アジアの筝とオーケストラのための(1988)》の再演、坂本龍一さんの筝協奏曲《4つの定常状態、あるいは人生》の初演を行った沢井一恵さんによる独奏。

2010年5月28日(金)19:00開演

プログラム:アジアの絃~5つの類
1. 六段 八橋検校作曲(十三絃箏)
2. 畝火山 高橋悠治作曲(復元・五絃琴)
3. 神絃曲 三宅榛名作曲(復元・七絃琴)
4. 風がおもてで呼んでいる 高橋悠治作曲(琉球・三線)
5. 華になる 沢井忠夫作曲(十七絃箏)

独奏:沢井一恵

会場:ROGOBA DESIGN ON LIFE_Tokyo(ロゴバ)
   東京都千代田区平河町1-3-14 安井平河町ビル1F

 


*ロゴバは、中近東の遊牧民が生み出した手織りの布“キリム”をメインアイテムに、1940-60年代のデンマーク家具の黄金時代にフィン・ユールやハンス・J・ウェグナー、アルネ・ヤコブセンなど、家具デザインの巨匠が創り出した名品と空間を豊かに演出するハイセンスな照明やフレームなど、インテリアを構成するこだわりのアイテムをコラボレートさせ、空間をお洒落に提案しているインテリア・ショップ。