ローリング・ストーンズ「ストリート・ファイティング・マン」を彷彿させる「ライラ」やヴェルヴェット・アンダーグラウンド「僕は待ち人」をイメージして作られた「マッキー・フィンガーズ」など、60年代のロックからの影響が色濃く出た2005年発売の6作目。ノエル、リアム、アンディ、ゲムの4人が持ち寄った楽曲のクオリティも高く、英国ロック好きには堪らない傑作だ。
タワーレコード(2024/09/18)
UKロック・バンド、オアシスの通算6枚目のアルバム。ハーモニカを大胆に使った「マッキー・フィンガーズ」、ノエルとリアムのヴォーカルがヴォーカルを分け合うスロー・ナンバー 「レット・ゼア・ビー・ラヴ」他、13曲を収録。ノエル・ギャラガー以外のメンバーの楽曲が約半数を占める作品。ボーナス・トラック2曲を追加。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
96年にUKに行ったとき、街でアディダスの三本線ジャージを着て、もみあげを伸ばしている連中をやたらと見かけた。オアシスのライヴを観に行くとさらにそんな連中ばかりで、最初から最後まで大合唱。しかも2日間で25万人。みんな〈なりきりリアム〉だった。オアシスとはそういうバンドだ。普遍的なメロディーを特別な声を持ったヴォーカリストが歌う。それが人々の心を惹きつけてやまない彼らの最大の魅力であり、それは今も変わることはない。約3年ぶりとなるこの新作はノエル・ギャラガー以外のメンバーによる楽曲が約半数を占めた初のアルバムである。それは今作を語るうえで重要なトピックではあるが、曲作りの比率は変わろうとも、間違いない良質なメロディーと歌が詰まった逸品に仕上がっている。特に“Let There Be Love”は最新にして最高レヴェルのクラシック! また〈なりきりリアム〉が大量発生するのかな。
bounce (C)浅井 克俊
タワーレコード(2005年06月号掲載 (P75))