デビューEP『Life Begins At Eighty』もロングセラー化し、数々のリミックス・ワークもキレまくり!日本発3ピース・エレクトロ・ユニット、80kidz待望のデビュー・アルバム。ポップ・シーンとダンス・フロアが衝突する激情型メロディック・エレクトロが満載で、ゲスト・ヴォーカルとしてAutoKratz、Ghostape、Hey Champ、The Shoesらも参加。エレクトロ新時代を切り拓き、日本から世界のインディー・ダンス・シーンを大いに揺さぶる強力盤。
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タワーレコード
昨年のEPやリミックス仕事で話題を集めてきた80kidz。年末に発表した主宰レーベルのコンピには、単に〈エレクトロ〉という形容では足りないほど多彩な曲を収録し、フル・アルバムへの期待を募らせてくれていたが、今回届いたそれは予測を超える作品となった。サウンドのキモとなるノイジーなベースラインにタフなビート、エモーショナルなメロディーは健在ながら、ハウスやヒップホップへの歩み寄り、フィジェット風トラック、一方ではBPMを落として純粋にポップソングとしての魅力を追求したもの……と、さまざまな要素を自然体で吸収した成熟ぶりに目を見張る。それでいて以前の熱量をキープし、多彩なゲストの存在も霞ませるほど、ギラギラ感が衰えてない点は好感度大。世界が羨む傑作の完成だ!
bounce (C)青木 正之
タワーレコード(2009年05月号掲載 (P85))