USオルタナ・メタルの雄=サウンドガーデン、オーディオスレイヴの元フロントマン、映画『007 カジノ・ロワイヤル』の主題歌も担当したクリス・コーネルの第3弾ソロ・アルバム。インターナショナル・ヒットとなった「パート・オブ・ミー」他を収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
歌わずにはいられない!孤高のヴォーカリストの変遷。サウンドガーデン→オーディオスレイヴ→クリス・コーネル。そんな彼が自らをスクラップ&リビルドし、新境地を開拓!なんとティンバランドをプロデューサーに迎えて制作された、前作『キャリー・オン』より約2年振りとなるサード・ソロ・アルバムがこちら。
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タワーレコード
約2年ぶりとなる通算3枚目のソロ・アルバムは、ティンバランドのモズリーからのリリース。そのティンバランドが全曲のプロダクションに携わっているうえ、ジャスティン・ティンバーレイクやライアン・テダーをはじめとするファミリーの主要アクトを惜しみなく投入した構成は、まさにレーベルの面目を懸けた総力戦といった趣。サウンドガーデン時代からのファンにとっては多少なりとも抵抗感のある制作体制かもしれないが、デヴィッド・カヴァーデイルにも通じるコーネルの情熱的なブルース・フィーリングは、煽情的なダンス・ビートに乗ることでグッと色気と野性味を増した印象がある。ピンク・フロイドやクイーンにインスパイアされた、という触れ込みはあまり気にしないで臨んだほうがいいと思う。
bounce (C)高橋 芳朗
タワーレコード(2009年05月号掲載 (P77))