本格的活動を再開した、東京事変の第4弾アルバム。椎名林檎が出演する、グリコ『ウォータリング キスミントガム』のTV-CMソング「能動的三分間」や、「閃光少女」他を収録。湧き上がるような力強さと、鍛え抜かれたアスリートがスタートの瞬間を待っているかのような緊迫感が感じられるナンバーです。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
グリコ「ウォータリング キスミントガム」TV-CMソング「能動的三分間」、「閃光少女」を含む4枚目のアルバム。“スポーツ”というコンセプトのもとバンド・メンバーが曲を持ち寄り、メンバーの個性が競技の如く凌ぎ合い化学反応を起こした作品。
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タワーレコード
オリンピック・イヤーだからなのか、〈スポーツ〉をテーマに完成した東京事変の4作目。アップテンポのものはもちろん比較的テンポを落としたものも含めて、腰とか腕とか喉とか腹筋とか身体のあちこちの筋肉を動かして初めて成立するのでは?と思うほど、演者に相当のフィジカルの強さが求められそうな曲がズラリと並んでいる。音の質感もまったく無駄な贅肉がない、アスリートの身体のように締まっていてハリがある。すなわち、演奏=運動、あるいはロック=スポーツということを暗に伝えているような一枚なのだ。決してスポーツのことではない、どことなくエロスが滲み出てくる歌詞からは、セックスもまたスポーツであるという椎名林檎の哲学を感じ取ることもできるが、さて真意はどうなのか?
bounce (C)岡村詩野
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)